内容説明
世界中の紛争当事者に武器を売りつける死の商人・星島弘は、会社乗っ取りを企む一味から命を狙われる状況にあった。一味と対抗するために、力を蓄えようとした星島はアメリカへと渡る。そして、ヴェトナム戦争当時、星島が遺体を確認した戦友の名前が、ワシントンの戦争墓碑から削り取られているのを発見した。その戦友はまだヴェトナムで生きているので、彼を見つけ出せという依頼が、星島に届く。ヴェトナムに乗り込んだ星島を待ちうけていたものは、巨大な利権にまつわる大きな陰謀だった。大薮春彦、戦争情報小説の傑作。
著者等紹介
大薮春彦[オオヤブハルヒコ]
1935年香川県出身。早大在学中に『野獣死すべし』を発表、鮮烈なるデビューを飾る。その後、『蘇える金狼』『汚れた英雄』等数多くの名作を生み出し、その精力的な作家活動は、他者の追随を許さない。1996年没
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感想・レビュー
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とろりんとう
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ちょっと解説が多過ぎた。2014/02/09
ニミッツクラス
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ウェポン・ハンターの3作目で、86年頃が舞台。幾分中弛みの感があった前作に比して、俄然良くなった。主人公星島は周期性四肢麻痺の奇病に苦しんでいる。“死の商人”の影のオーナー星島は腹心のサッターに一服盛られたのだ。この冒頭からの新機軸な展開に先ずは驚く。星島の確実な死を目論む医師や殺し屋が病院を襲う。絶望的な状況の中でも星島はベトナムでの極秘任務を引受ける。先立つサヴァイバル・トレーニングにも殺し屋の手が。任務を全うし、且つ裏切り者サッターを地獄に送り込めるのか。そして奇病の治療法は・・。★★★★☆☆2013/04/05