感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
多田幾多
22
寺山修司の寺山修司による見世物小屋という名のアングラ演劇。どの話にも共感出来るのは、「救いが無い」のと、「親からの束縛」。登場人物の誰にも共感出来ないし、話の内容さえスゴすぎてあまり頭にすんなり入ってこない。寺山修司は、完全に観客を無視して、理解を求めずに、演劇をする人なんだと実感。2014/02/23
しい
1
寺山修司って初めて読んだけどこんな感じなのかと衝撃的だった。見世物小屋みたいなアングラなどぎつい世界観。話に救いも落としどころもなく、登場人物の誰にも共感、同情できない鉄壁のつくりにただただ引きずられ圧倒され劇場で芝居としてみなくてよかったとため息がでたくらい。きっと劇場で観ていたら帰ってこられない。2012/12/28
のほほんなかえるさん
1
収録戯曲「青ひげ」「青森県のせむし男」「大山デブコの犯罪」「邪宗門」「犬神」の5作&解題。表面的には不気味な世界に見えるかもしれない。だが、その連なる言葉に注目して読んでいけば、その根底に「激しい憎しみ」の音がずっと鳴り響いていることがわかる。今はもうない。ないことにされてしまった。「いま、ここで、まさに戦っている言葉」がココにはある。2011/10/07
まるか
1
ISBNなし 緑315-10