出版社内容情報
画家である「予」は、友人医師が行う伯爵夫人の手術に立ち会うことになった。しかし夫人は、麻酔の副作用による譫言で「だれにも言えない秘密」を喋ってしまうことを恐れ、麻酔なしで手術をするといってきかない。全員の反対を押し切り手術が進む中、夫人の容態が急変し、誰もが予期しなかった事態が起こる・・・・・・。
内容説明
その日、外科室には大勢が集まっていた。手術台の上には、死骸のように白い顔をした伯爵夫人が横たわっている。皆が固唾を呑み手術を執り行おうとする直前、夫人は魔酔剤を使わぬと頭を振った。薬が生み出す夢現の間に誰にも言えない秘密を溢すことを恐れ、眠らずに手術が出来ぬなら、死を以てそれを守りたいというのだ―。
著者等紹介
泉鏡花[イズミキョウカ]
1873年石川県金沢生まれ。本名・鏡太郎。17歳で上京、尾崎紅葉のもとで小説を学ぶ。22歳のときに発表した「夜行巡査」「外科室」が“観念小説”と賞賛され、以降作家として活躍する。やがて浪漫的・神秘的作風に転じるが、明治・大正・昭和を通じ、独自の境地を切り拓いた。代表作は「高野聖」「歌行燈」など。1939年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケンイチミズバ
69
手術を前に頑なに麻酔を拒む貴婦人。説得する医師と看護婦、腰元ら。麻酔を打たれると寝言でとんでもないことを口にする。誰にも知られたくない。それだけは絶対に嫌だ。駄々をこねる伯爵夫人のこの設定に笑ってしまった。あなたは名医だから、早業でメスを入れてくれれば私は少しの我慢で済むのです。などと宣う。文語体で美しい貴婦人がエロチックで滑稽に描写される。本人は死ぬほど恋に落ちており、禁断の恋であり、後半、文語の意味が読み取れなくて、恥ずかしながら、悶々としつつ、ネットでズルして恋愛文学なのかと理解しました。(笑)2025/09/18
no5uke
5
エロティック、悲哀、怪談のような要素を感じた。 戯曲を書く作家でもあるので、小説における演出が見事だったと思う。2025/12/08
四季
3
表現が難しかったけど、とても趣きがある作品だと思いました!他の作品も読んでみたいです。2025/11/12
Pipi⭐️ぴぴ@読書鳥
2
伯爵夫人と医学士高峰とのプラトニックな片思い。音楽のように流れる美しい文章。「忘れません。その声、その呼吸、その姿、その声、その呼吸、その姿。」夫人の言葉が木霊する。『夜行巡査』の八田巡査は、職務に取り憑かれた人物。何と滑稽で哀れなことだ!🐥🐥2025/07/21
波
1
【学校図書館】100分間で楽しむ名作小説シリーズ、、、裏表紙のあらすじ、現代語で書いてあったので、読みやすいのかと思ってたら、、、泉鏡花さんの時代の言葉だった😆めちゃ読みにくいです。またまたAIさんに助けてもらいながらの読書📖麻酔をかけられるとうわごとで秘めた思いをもらしてしまうといけないから!って、、、いやいや無理っしょ。それでも秘密がもれるぐらいなら、○んでも良い、、、って感じだったのかなぁ?昔も生きづらかったのね🥹2026/04/27
-
- DVD
- こころの宇宙 般若心経




