ミドル・エイジ・ビギンズ

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ミドル・エイジ・ビギンズ

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041163368
  • NDC分類 361.64
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『カウンセリングとは何か』で新書大賞に輝いた臨床心理士・東畑開人が、4人のミドル・エイジ・クライシスを聞くことで、現代中年の心とその危機を明らかにする。
インタビューゲスト:尾崎世界観、角田光代、鷲田清一、千正康裕
―――――
ミドル・エイジは、いつの間にか、心に棲み着いています。
(中略)たとえば、ある日突然、鏡の向こうや写真の中にミドル・エイジが現れる。そこに映る私は、よく知っている私と違って、どこかで見たことのあるくたびれたおじさんである。
たとえば、ある日突然、階段で転んだり、腰をやられたりする。あるいは、休みに入るたびに体調を崩すようになる。若い頃とは違って、体は思うように動かず、無理が利かないミドル・エイジを実感する。
たとえば、ある日突然、自分よりも若い人が、自分が狙っていたポジションに抜擢されていたことを知る。気づけば自分の競争は終わっていて、ミドル・エイジがゴールテープを撤去し、祭りの後片付けをしている。
たとえば、ある日突然、好奇心がなくなり、自己模倣的なアイディアしか思いつかなくなっている自分に気がつく。ミドル・エイジの精神は知らないことに興味をもたなくなり、同じことが繰り返されることで十分満足がいくようになっている。
これらのいくつかは、あなたの身の上にも起きたことかもしれませんし、そのすべてが私のこの三、四年で生じていたことです。ミドル・エイジは日常の片隅にヌルッと姿を現し、私たちを戸惑わせ、驚かせます。そして、ときに小さく傷つけます。
(中略)少しずつ少しずつ、ミドル・エイジの影は濃くなっていき、生活の端々でミドル・エイジを散見する機会が増えていきます。すると、あるとき、濃度が臨界点を超え、看過することができなくなる。私の場合、それは二年前のことでした。――まえがきより


【目次】

まえがき――ミドル・エイジ・ビギンズ
総論 ミドル・エイジの心理学――四つの物語
インタビュー 第一回 尾崎世界観「閉店セールは続く」
インタビュー 第二回 角田光代「竜宮城の働き方改革」
インタビュー 第三回 鷲田清一「ボールを預かり、走り抜ける」
インタビュー 第四回 千正康裕「組織が変わってしまった」
考察――魂の浅瀬
あとがき――ミドル・エイジは「ふふふ」と笑う

内容説明

気がつけば、人生はもう午後。このままの生き方でいいのだろうか?中年クライシスの謎を解き明かすべく、40代になった臨床心理士は、4人の心の物語を聞きに行く。あの人も、悩んでいた。中年期を生き延びるヒントが満載!

目次

まえがき ミドル・エイジ・ビギンズ
総論 ミドル・エイジの心理学―四つの物語
インタビュー(尾崎世界観「閉店セールは続く」;角田光代「竜宮城の働き方改革」;鷲田清一「ボールを預かり、走り抜ける」;千正康裕「組織が変わってしまった」)
考察 魂の浅瀬
あとがき ミドル・エイジは「ふふふ」と笑う

著者等紹介

東畑開人[トウハタカイト]
1983年東京都生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。京都大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。精神科クリニック勤務、十文字学園女子大学准教授を経て、白金高輪カウンセリングルーム主宰。博士(教育学)。臨床心理士・公認心理師。2019年『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』で第19回大佛次郎論壇賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020受賞。26年『カウンセリングとは何か 変化するということ』で新書大賞2026受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゼロ

61
ミドルエイジクライシス、謂わゆる中年の危機について、著者の見解と著名人4人のインタビューをまとめたもの。分類すると「青年に戻る物語」、「親になる物語」、「影を生きる物語」がある。ここに、新しい「停滞の物語」はあるのではないか?と尾崎世界観さんの言葉を受けて、著者は考えた。「カードは出揃っている。 そのカードで続けていく」の言葉に感銘を受け「停滞の物語」について深掘りをするのかと思いきや、尾崎世界観さんのみがこの物語を語り、他の3人は既存の物語だった。結論が甘く、浅瀬で結論するのではなく深海まで行きたかった2026/07/18

akihiko810/アカウント移行中

21
臨床心理学者の著者が、4人の著名人(尾崎世界観、角田光代、鷲田清一(哲学者)、千正康裕(元官僚))への「中年期にどう過ごしたか」というインタビューを通して、「中年の危機」とはどういうものかを考えた本。印象度B  私は今まさに「ミドル・エイジ・ビギンズ」な年齢で、「中年危機」の予習として読んでみたのだが…。期待していたのとは違って、答えらしい答えはやはりなかった。 角田光代は「じっくり小説を書きたかったから、連載をなくして仕事量を減らした。現実の収入減が怖かったからパソコン教室に通った」という。2026/08/04

りんだりん

20
私も今年で50歳になる。中年の危機真っ只中。4人の方のインタビューのなかにもそれぞれ共感する部分が少なからずあるということがその証拠なんだと思う。クライシスではなくビギンズという名前はとてもいいな。前向きな感じがして。特にいま中年を迎えているのは下りゆく日本で人生の大半を過ごしてきた世代だから、ほかの世代で比べても不満もあるし後悔もある。そんなのも全部背負って残りの時間を生きるのもいいし、それを全部捨てて新しいチャレンジでまた上手く行かないのを味わうのもよい人生なんだと思う。★32026/07/29

ツバサ

12
人生の折り返し地点で人は何を思うのか。興味深い題材を対談形式で掘り下げていく。対談者によって異なる展開をしていて人生ってほんと人それぞれ。壁に当たった時に見せるアクション、考えが大事なんだと痛感しました。2026/07/07

井の中の蛙

8
これまでのご著書より読後に釈然としない感じが残っている。まだ青年期のはじまり?にいるからか。先が明るく見えず、青年になりたくない気持ちがあって読んでみたが、インタビューの相手も東畑さん自身も基本的にはエネルギッシュな青年が内側にいて色々と成してきた人たちで、距離を感じた。鷲田さんとの対談では、臨床心理学の基底にある世界の認識の仕方と別様の認識の世界が垣間見えて、そこに結構ラディカルな問題の糸口があるように見えた。2026/08/22

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