イオラと地上に散らばる光

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イオラと地上に散らばる光

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041162422
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「検索すればすぐに出てくるよ。赤ん坊を抱いたまま旦那の上司を刺しに行った女。なんか怪獣みたいな名前でさ」
ワンオペ育児で追い詰められた母親が夫の上司を刺傷した。彼女は赤ん坊を抱っこ紐で帯同したまま犯行に及んだという。事件を取り上げたWEB記事をきっかけに、イオラという犯人の特徴的な名前や事件の異常さが注目を集め、SNS上ではイオラ擁護派と否定派の論争が過熱。記事の担当者・岩永清志郎は、大きな反響に満足しながら、盛り上がりが続くよう新たなネタを探して奔走するが……。


【目次】

内容説明

「検索すればすぐに出てくるよ。赤ん坊を抱いたまま旦那の上司を刺しに行った女。なんか怪獣みたいな名前でさ」ワンオペ育児で追い詰められた母親が夫の上司を刺傷した。彼女は赤ん坊を抱っこ紐で帯同したまま犯行に及んだという。事件を取り上げたWEB記事をきっかけに、イオラという犯人の特徴的な名前や事件の異常さが注目を集め、SNS上ではイオラ擁護派と否定派の論争が過熱。記事の担当者・岩永清志郎は、大きな反響に満足しながら、盛り上がりが続くよう新たなネタを探して奔走するが…。

著者等紹介

安壇美緒[アダンミオ]
1986年北海道生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2017年「天龍院亜希子の日記」で第30回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。22年『ラブカは静かに弓を持つ』で第6回未来屋小説大賞、23年同作で第25回大藪春彦賞を受賞。同作で第20回本屋大賞第2位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

56
さほど長い読み物ではないのに、どっと疲れた。ワンオペ育児に追い詰められた母親が赤ん坊を抱っこ紐で帯同したまま夫の上司を刺傷する事件が起きた。その事件を取り上げたWEB記事をキッカケに事件を起こした女性のイオラと言う特徴的な名前もありSNS上で炎上する。その記事を担当した記者の悪意に胸が苦しくなる。情報を操る側、扇動される読者。何が真実か見極めて行かなくてはと思った。2025/12/21

ゆっき

39
『ラブカは静かに弓を持つ』以来の安壇美緒さん。なんだろう。まとわりつくような嫌な感じ。日々Agoraに散らばる無数の悪意。そんな日常に起きたワンオペ育児で追い詰められたイオラの異常な事件。イオラの記事でバズったネットメディアの編集者の岩永清志郎。さらに大きな反響を求めて奔走。清潔感があって一見普通の人。でも実際は自分本位で身近な人を犠牲にしていることにさえ気付かない。何でも思い通りになると思っていることが恐ろしい。発信は、光。ラブカと同様にタイトルの付け方が絶妙。これから一体どこに向かうのだろう。2025/11/30

shio

37
「赤ちゃんを抱いたまま旦那の上司を刺しにいった女」イオラ事件。共感する母親たちでバズったとされるその記事の裏側とは。記事を書いた岩永を中心に、誰の何のための情報なのか分からないまま垂れ流されるSNSの発信が感覚を麻痺させて、いつの間にか一歩も動けない気持ちにさせられた。俯瞰して見ればキラキラと星のように輝く夜の光、そのひとつひとつに近寄って見えたのは、生々しい日々の生活で鬱積したドロドロの感情。手にしたスマホの光で照らされた私の顔は、今どんな表情をしているんだろう。思わずギクリとする。空虚でざらつく読後。2025/12/04

りらこ

28
自分の中の天使と悪魔が戦い続ける。 読みながらそんな感情に襲われてしまう。 PV至上主義になっている昨今のSNS。 岩永という人物は、唾棄すべき行動をとり・・・ この人物に対して抱く気持ち悪さは、本の中に入っていき 殴り倒したい気持ちにさえなる。こんなに主人公を嫌だと思いながら読むのも珍しい。 しかし現実の自分もSNSでPVの多い投稿をつい見ている。 だからこの物語のラストは、自分の中で消化する。 おそらく、こうなったはずだ、という物語だ。 この物語世界の中に自分もどこかで生きている自覚がある。 2025/11/23

信兵衛

21
岩永のような、自分は良き人間であると思い込んでいるような人間が内に抱える悪意、暴力(横暴)は、酷く質が悪い。 暴力連鎖、悪意(横暴)がどんなものなのか。是非、本作を読んでみてください。2025/12/21

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