出版社内容情報
冴木旭はクラスの面々とは分け隔てなく話すし他クラスにも友達が多い“普通の”高校2年生。ただ1点、「時間を止められる力を持っている」以外は。全校生徒数百人中「特殊能力所持者」は旭を含め3人。「普通の人」と同じように生きたいと願う旭だったが、ある日、教室の窓から大量の机が投げ捨てられる事件が発生し、能力者達に疑いの目が向けられる……。誰もが心揺さぶられる、新感覚異種能力青春譚! 解説・浅倉秋成
【目次】
夜がうたた寝してる間に
解説 浅倉秋成
内容説明
冴木旭はクラスの面々とは分け隔てなく話すし他クラスにも友達が多い“普通の”高校2年生。ただ1点、「時間を止められる力を持っている」以外は。全校生徒数百人中「特殊能力所持者」は旭を含め3人。「普通の人」と同じように生きたいと願う旭だったが、ある日、教室の窓から大量の机が投げ捨てられる事件が発生し、能力者達に疑いの目が向けられる…。誰もが心揺さぶられる、新感覚異種能力青春譚!
著者等紹介
君嶋彼方[キミジマカナタ]
1989年生まれ。東京都出身。2021年、「水平線は回転する」で第12回小説野性時代新人賞を受賞。同作を改題した『君の顔では泣けない』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
18
特殊能力が世の中に認知された世界。時間を止める能力を持つ高校生・冴木旭が、普通の場所で普通の人と同じように生きていきたいと抗う青春小説。無遠慮な視線や偏見に耐えて必死で笑顔を作ってきた旭。しかし彼らに疑惑の目が向けられる学校で立て続けに起きた怪事件。能力者たちにもそれぞれに苦い過去があって、異質であることへの苦悩も明かされていきますが、それでも持たざる人たちからしてみればやはり彼らは特別な存在なんですよね…。なかなかほろ苦い真相ではありましたけど、それでも大切なものは変わらない結末には救われる思いでした。2025/10/24
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