出版社内容情報
「M-1グランプリ」で準優勝するまでの道のり、人気絶頂で多忙な中でも年間500ステージをこなす芸との向き合い方、そして次に目指す笑いとは――。
お笑いコンビ“和牛”のツッコミとして時代を駆け抜けた男はどんな景色を見てきたのか。漫才師としての区切りを自らつけるためのエッセイ。
内容説明
“和牛”解散後に初めて語る漫才のこと、これからのこと。「M‐1グランプリ」決勝常連、年間500ステージをこなした漫才師が芸への愛と苦悩の日々を明かす、自伝的エッセイ。
目次
第一章 漫才師としての歩み(始点;前説での光景 ほか)
第二章 テレビとの付き合い方(舞台で必要なもの;テレビで必要なもの ほか)
第三章 芸との向き合い方(一人稽古の大切さ;渇いている状態であれ ほか)
第四章 次に向かう場所は(ユーモアの起源と芸人の始祖;自分の居場所へ ほか)
著者等紹介
川西賢志郎[カワニシケンシロウ]
1984年1月29日生まれ、大阪府東大阪市出身。2006年からお笑いコンビ“和牛”のツッコミとして活動し、「M‐1グランプリ」にて16~18年の3年連続で準優勝を獲得。24年3月にコンビを解散し、その後は芸人活動を続け、ライブやテレビ番組、ドラマなどに出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
62
Kindle。元・和牛の川西さんが解散後に書いたエッセイ。M-1決勝で初めて観てからずっと好きな芸人として上げていたので、前半の劇場やテレビに対する向き合い方は興味深かった。川西さんの人柄や考え方が伝わってきて、今後も応援したくなった。解散の背景や今後の事は載っていないので注意。2025/04/30
fabi@第一芸人文芸部
8
コンビの解散を機に、これまで見てきたこと、考えてきたこと、大切にしてきたこと、これからのことを余すことなく語ってくれている一冊。あまりに生々しい。これからお笑いやエンタメに関わる人、何かを表現する人は必読の一冊だと思う。あまりにも貴重だ。自伝は時系列を軸に書く人が多いと思うけれど、この本は違う。軸になっているのは川西さんの価値観。特に「茶化す」こと、「冷笑」することに触れているのはびっくりした。ここまで考えられるからこそ、あんな面白いネタを作ることができたんだと思う。単純に「面白い」で片付けられない一冊。2025/06/03
Ninja
5
和牛さんの漫才は、「緻密に作り上げられすぎて、あんまり、、、」という印象を持っていたが、川西さんの芸への向き合い方、信念、舞台へのこだわりを読み、「やりたいこと貫き通してる。その結果としてあの漫才をしていると考えたら、かっこいい!」と思わされた。直近で芸人さんの本を読み漁ってたが、全く毛色が違く、一冊の本としては、断トツでいいものを読んだ。芸人仲間やメディア名など固有名詞はほぼ出てこず、体験から得た自身の学びや気づきを、しっかり伝えてくる。最近読んだ「具体と抽象(細谷功さん)」を思い出しながら読み進めた。2025/02/19
a.i
4
★★★和牛の解散は本当に残念だった。漫才師としての川西さんのこれまでの思い、考えを保存しておきたくて購入。単純に寂しくもあるけど、これからも応援したい。2025/02/23
ichi
4
表舞台から離れて一年の間にやりたかったことが著書を出すことだと聞き、明け透けに書いていると聞き、読み始めたら止まらなくて一気に読んだ。 著者らしくもあり、今まで胸の内をみせなかったのが溢れ出ていてすごく胸打たれた。 新たなスタートを切るにふさわしい最後の言葉も、読み終えたところでスッと浸透された気持ちになった。これからも応援しています! 2025/02/18
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