出版社内容情報
ゲーム累計2000万DL超え!アニメや音楽、コミカライズなど様々なジャンルで展開中のクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』。
大人気『ウマ娘』から、劇場版ノベライズが登場!
(c)2024 劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」(c)Kiyoko Yoshimura 2024
※吉村清子さんの「吉」は、正しくは「つちよし」です。
内容説明
「最強は、俺だ」―“トゥインクル・シリーズ”でフジキセキの走りに衝撃を受け、レースの世界に飛び込んだジャングルポケット。トレーナーとともにデビューを果たしたジャングルポケットは、一生に一度しか走れない栄誉あるクラシック三冠レースに挑む。しかしそこに立ち塞がったのはアグネスタキオンやマンハッタンカフェ、ダンツフレームといった同世代のライバルたちだった。新時代の扉を開く熱き戦いが、今始まる―!!
著者等紹介
吉村清子[ヨシムラキヨコ]
脚本家。1999年の「ジバクくん」からアニメに参加。ホビーアニメから深夜帯アニメまで幅広く手掛けている。また、2007年の「ナイトウィザードThe ANIMATION」への参加以降、TRPGリプレイへのプレイヤー参加といった、本業以外への進出も果たしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
10
最後のページに「小説化にあたり、若干の変更があることをご了承ください」とある。確かに、映画でははっきりと描写があるものの小説には触れられてないところも散見された。包帯・レントゲン写真・松葉杖・入浴シーン・汚部屋・・、そして結末のシーン・・。細かいところを挙げるとキリがないが、ノベライズでは不要として削られたのだろうか。せめてノベライズでもきちんと記してほしいと思わなくもないが・・。理科準備室で飲んでたのはコーヒーではなく紅茶だったのか。2024/05/31
えすてい
10
劇場版は脚本担当者によるノベライズ。角川文庫なので挿絵はないが、ポスターや劇場配布チラシと同じイラストの表紙絵以外にはジャングルポケットの口絵があり、初回特典ではジャングルポケットの浴衣姿の描き下ろしカードが挿入されていた。最後のページでノベライズにあたり若干の変更がある断りがあるが、大半は映画そのものをトレースしている。映画のノベライズだからだとは必ずしも断言できるものではないが、脚本担当者によるノベライズなので、どこか「小説」というより「脚本を読む」という感じがしなくもないが、映画の追体験にはよい。2024/05/28
えすてい
9
映画では、フジキセキの松葉杖が映ってる。アグネスタキオンは自分の足のレントゲン写真を理科準備室のPCのモニターにいつも映し出し、左足に包帯をぐるぐる巻きにしている。一目で「怪我」だと瞬時にわかる描写がいくつもあった。一方でこのノベライズでは、それがわかる描写は避けられている。自分が辛酸をなめたからこそタナベの怪我をさせたくない強い思いや、終盤でアグネスタキオンの足の痛みを醸し出す描写があるものの、「怪我」による挫折の直接的な書き方を避ける方向性で編集されたのだろう。怪我は読者の想像に任せるのか。2024/06/07
へい
3
劇場版を見逃したので、配信されるまでとりあえずノベルを手にする。クラシックを手にしたのが三人バラバラということで、もっと出番がばらけるのかなと思っていたので、マンハッタンカフェの出番が少なく、菊花賞もその前二つに比べると薄かったことに驚いた。アグネスタキオンは単なるいやなやつかマキバオーでいうところのカスケードポジションかと思っていたけれど、そこまでではなかった。その反面ジャングルポケットがちゃんと王道ジャンプ主人公だったことが印象的だった。ヒロインはダンツフレームなんだろうなと思った。2025/02/09
菊地
2
映画視聴済み。 内面描写に強い小説媒体らしく映画では読み取り辛かったキャラの心情について語られているし、映画では説明が甘かったポッケの背景等が補填されてた点は良かった。映画から削られた点や変更点もあったけど、良くも悪くも「あざとい」変更(追加)をしたラストシーンはこれでこれで悪くない。 ただまあ、レース描写周りを文章で上手く見せる工夫には乏しく、そこは明確に文章媒体の弱さが出てしまっている点は惜しい。 文字通りノベライズの良さと悪さがもろに出てる作品。小説単体だと弱いけど、映画の補完本としてはアリ。2024/06/05