出版社内容情報
西船橋駅近くで起きた傷害致死事件。現行犯逮捕された犯人は連行中のパトカー内で急死した。船橋署の香山刑事らは衝動的な犯行と見て裏付け捜査を進めていたが、酒が飲めないはずの犯人の事件直前の飲酒や凶器の出所、犯行現場への移動時間のずれなど、不可解な点が次々と明らかになる。さらに事件の半年ほど前、犯人に急接近した謎の男がいたようで……。
事件の裏に隠された悪意に香山が執念で挑む、戦慄のヒューマンミステリ!
内容説明
西船橋駅近くで起きた傷害致死事件。現行犯逮捕された犯人は連行中のパトカー内で急死した。船橋署の香山刑事らは衝動的な犯行と見て裏付け捜査を進めていたが、酒が飲めないはずの犯人の事件直前の飲酒や凶器の出所、犯行現場への移動時間のずれなど、不審な点が次々と明らかになる。さらに事件の半年ほど前、犯人に急接近した謎の男がいたようで…。事件の裏に隠された悪意に香山が執念で挑む、戦慄のヒューマンミステリ!
著者等紹介
翔田寛[ショウダカン]
1958年東京都生まれ。2000年「影踏み鬼」で第22回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。01年「奈落闇恋乃道行」で第54回日本推理作家協会賞(短編部門)候補となる。08年『誘拐児』で第54回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
143
香山刑事シリーズの第4弾!事故だと思った始まりがこんな事件だったとは。っていうか、今回もじわりじわりとラストの真相にたどり着いた読者の私だが、これはもう分る訳が無いよ。何故小田嶋に話を聞くシーンが?が長い。はぁ・・諦めない刑事がここにもいたんだ(褒めてます)犯人捜しはいつも通り空振りの私だから、これで良いのだなぁ(汗)まさしく知能犯・・真っ当なことに頭を使えよ!2024/05/22
タイ子
91
今作も容疑者をじわりじわりと攻めていきます。プロローグで一つの出来事が描かれ、それが後にどんな関係に発展するのか。そして、面白いのは最初から一人の男が容疑者扱いされて取調室で刑事たちと何気ない会話を続けていること。なんだ?この男の正体は?まずそこに興味がわいてくる。事件の概要は、たまたま刑事が帰宅中に遭遇する傷害致死事件。逮捕された犯人はパトカーの中で急死。捜査中に現れる数々の不審な点。真相までの刑事たちがコツコツと調べ上げる捜査とそれが繋がっていく様に目が離せない。最後に追い詰める香山刑事。面白い!2023/11/11
keiトモニ
35
事件は千葉市で精肉店勤務の殿山和雄51歳が西船橋駅近くでファイナンス会社社長を、精肉加工用の骨スキ包丁で刺した傷害致死事件。容疑者も刺したことを認めた単純なものだった。ところが警察移送中に容疑者は心筋梗塞で死亡。被害者の傷が不自然なこと等に疑問を持った船橋署刑事課巡査部長香山亮介主任の捜査が始まる。その状況をまるで読者に説明するように、香山刑事は知能犯を前にご丁寧に語っていく。知能犯は“俺は絶対に捕まらない”との自信をもって話を聞いている。本当にこんな状況ってあるんだろうか。次は”時効犯”を読むとするか。2024/06/21
のりオバ
32
目と鼻の先で2つの事件発生 コンビニ人質事件 刺殺殺人事件 刺殺犯人は 連行される途中パトカー内で急死 そして一年前の同日に愛娘を事故で 亡くしており 刺殺被害者も偶然一年前その場にいた 複雑に交差する人間模様と情 最後に全てがわかった時 読者はとてつもない悲しみに 襲われるだろう 伏線が面白かったです!2023/11/14
TAKA
27
意味深なプロローグから始まるシリーズ第3弾。一見無関係と思われる人物の聴取からスタート。外堀を埋めるかのようにはめ込まれていくパズルのピース。どんな小さなピースでも見落とさず、救い上げ徐々に追い詰めていく。そしてラストピース。そう来たか!やられた!2023/11/16
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