出版社内容情報
科学における最も重要な言葉の一つが「わからない」だ。わからないことがわかっている、すなわち「既知の未知」であるからこそ、探求することが可能であり、発見の可能性を持つ(「未知の未知」では探求の機会を持つことができない)。
宇宙物理学は過去500年ほどで飛躍的な進化を遂げたが、「私たちはどのように生まれたのか」などの深遠な問いにどこまで迫れたのか。世界的に有名な理論物理学者が、宇宙論の既知の未知を「時間」「空間」「物質」「生命」「意識」と5つの章に分けて探求。今後数十年の科学が追うであろう内容は驚きと興奮に満ちており、私たちの思考を深め、世界の見方も一変させてくれる。
原題… The Known Unknowns: The Unsolved Mysteries of the Cosmos: A Brief Account of What We Know and What We Don't Know About the Cosmos
著者名…LAWRENCE M. KRAUSS
内容説明
私たちはこの宇宙でどのようにして誕生したのか。ニュートン以後、近代科学は飛躍的に発展し、生命や宇宙などの存在について物理法則を見出してきた。現代科学は人類の深遠な問いにどこまで迫れたのか?国際的に著名な宇宙物理学者が最新の宇宙論の成果から描き出す。
目次
1 時間(時間は根源的な存在か、幻想か;アインシュタインの類まれなる問いかけ ほか)
2 空間(宇宙の外側には何があるのか;物理学史上最大の既知の未知、ダークエネルギー ほか)
3 物質(「誰がこんなものを注文したんだ?」;仮説から発見へ ほか)
4 生命(生命とは;生命の起源となった前駆物とは ほか)
5 意識(哲学者と科学者が議論する領域;意識を定義することの困難さ ほか)
著者等紹介
クラウス,ローレンス[クラウス,ローレンス] [Krauss,Lawrence M]
1954年生まれ。宇宙物理学者。イェール大学やアリゾナ州立大学で教鞭をとる。アリゾナ州立大学にて人類の起源を探求する「オリジンズプロジェクト」を創設し率いる。2012年には全米科学審議会から「公益賞」を授与された
長尾莉紗[ナガオリサ]
早稲田大学政治経済学部卒。英語翻訳者
北川蒼[キタガワソウ]
早稲田大学法学部卒。英語翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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