出版社内容情報
新設部署「特捜地域潜入班」の一員となった刑事・鳴瀬清花。
かつての上官・反町から、潜入班の許へ奇妙な調査依頼が舞い込む。
「青森の旧家で起きた火災の現場から、“変なもの”が発見されたので調査してほしい」――
現場に潜入した清花たちが目にしたのは、焼け残った土蔵に保管された14体の花嫁人形だった。
謎の鍵を握る屋敷の当主は焼死。
人形の秘密を探っていく中で、清花は戦慄の真相に辿り着く!
新ヒロインの警察小説、第2弾。
内容説明
新設部署「特捜地域潜入班」の一員となった刑事・鳴瀬清花。かつての上官・返町から、潜入班の許へ奇妙な出動要請が舞い込む。「青森の旧家で起きた火災の現場から、“変なもの”が発見されたので調査してほしい」―現場に潜入した清花たちが目にしたのは、焼け残った土蔵に保管された14体の花嫁人形だった。謎の鍵を握る屋敷の当主は焼死。人形の秘密を探っていく中で、清花は戦慄の真相に辿り着く!新ヒロインの警察小説、第2弾。
著者等紹介
内藤了[ナイトウリョウ]
2月20日生まれ。長野市出身。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
101
シリーズ第2弾。特捜地域潜入班に配属になった鳴瀬清花の次の指令は青森。班長の運転するキャンピングカーで向かうは山奥に建つ豪邸。その豪邸は火事で焼け落ち、今や全てが焼き尽くされた残骸のみ。だが、隣に立つ蔵の中にそれは静かに佇んでいた。ここからゾワリ、ゾワリの連続。何と、和装、洋装の花嫁衣裳に身を包む14体の花嫁人形たち。等身大、うぶ毛まで繊細に…。いや、これは人形じゃない。屋敷の主は火事で焼死。清花たちは人形研究会と称して調査を始める。ゾワリがジワリ、ジワリがホロリと変わる真実の行方。親の愛は怖いほど深い。2023/06/18
ma-bo
87
特捜地域潜入班(捜査ではなく調査が主)、鳴瀬清花が主人公シリーズの第2弾。青森県にある旧家で起きた火災現場から"変なもの"が発見されかつての上官から調査の依頼が。それは14体の花嫁人形だった。前作ではなかったけど、内藤さんの作品らしく今回はホラー色のある展開。このシリーズは伝承や民俗学、風習が根底にあるストーリーになってる。潜入班チームは警察の身分を隠して調査(今回は人形玩具の研究者)、そして清花は既婚者と他シリーズ(藤堂比奈子、堀北恵平)との違いが多くて今後の展開も楽しみ。2024/03/21
吉田あや
69
山奥に現れた民間伝承のマヨヒガそのものな古い屋敷。緩やかに蛇行した山肌に向かう細道に白無垢の花嫁、少し離れて別の花嫁、一人、二人、三人…。マヨヒガを見つけたと喜んでいたら、そこには紅を塗った唇が土塀に飛び散る血にも見える花嫁たちが立ち並び、そして忽然と消えた。素人カメラマンの恐怖体験なるつぶやきの後警察庁特捜地域潜入班には、山奥の火災現場にある土蔵から汎用なマネキンではなく生きた人間そのものに見える14体の花嫁人形が見つかったので潜入捜査をしてほしいとの依頼がやってくる。(⇒)2023/06/05
Bugsy Malone
68
託す者も託される者も、その想いは。子供に先立たれることを考えると、今回の出来事はあまりに哀しく身につまされてしまう。人に触れ、人に寄り添うことが出来るようになった清花、やはり前作に比べとても魅力的な人物になって来ている。そこもまた著者の小説の醍醐味、この先も楽しみ。2024/05/13
yomineko@ヴィタリにゃん
64
鳴瀬清花シリーズ第二弾✨ママもしつつ潜入捜査も頑張る彼女!頑張れ!けど、今回は日本人形だ・・・清花はどんぐりの中から出て来る虫を怖がっているが、そこじゃないって🐛怖いのはお人形、、、だけど悲しい歴史があった。飄々とした土井とお祭り男・勇との相性もバッチリ。お人形は大切にしなければならないが間違うとこうなる😢😢😢冥婚、人形婚、親の子どもに対する愛情、としみじみしていると清花がすぐにグミ出して来てパクパウ食べるから、割と怖さが半減しているかも知れず、、、次作も楽しみ😊だけど凄い予約数だった📙2024/03/26