出版社内容情報
松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
日本小説家協会の懇親会会場で起きた大規模火災。小説家をはじめ多くの出版関係者が亡くなった。生存者はわずか2名。現場には放火殺人の痕跡が残されていたため、大御所作家を狙った犯行説が持ち上がる。ネット上では“疑惑の業界人一覧”なるサイトが話題になり、その中には李奈の名前も。放火犯は誰なのか?ベストセラー作家・櫻木沙友理と「万能鑑定士Q」莉子の登場で、前代未聞の事件の真相があきらかに…!
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大薮春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計628万部を超える人気作となった。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
111
シリーズ5作目。松岡圭祐作品のソフト系のシリーズ。ハード系のシリーズだった『高校事変』は後半は他シリーズのヒロインの共演があってテンションアップしましたが、このシリーズでも遂にアノ『Q』の莉子が登場!うれしい!また莉子に会えたのには松岡氏に感謝です。本編では日本の著名な作家が多数集まるパーティーで火災。人為的な放火殺人事件で多数の作家が亡くなる。真相解明に乗り出す李奈。でも難航する李奈に援軍として莉子が登場する展開は良かった。小笠原姓になっても円満な家庭を築いてて安心しました。母親の莉子もキレッキレやね。2022/06/15
aoringo
71
出版業界の懇親会で起きた放火殺人。200人以上が犠牲となった前代未聞の事件。ショッキングな内容のあらすじを読み手に取った。こんな残酷な事が出来るなんて犯人やその動機は一体?!早く結末が知りたくてあっという間に読了。どんなサイコパスが犯人なのかと思ったら、特に意外性のない終わり方だった。少し肩透かしだったけど、こんなごく普通~の人でも狂気を隠し持っている事は実際あるのかもしれない。2024/04/05
坂城 弥生
56
帯にある通り莉子が登場。幸せそうな莉子が見れて嬉しかった。事件の方は作家や編集者が集まるパーティーでの火災で生き残りは2人だけという大事件でした。2022/09/05
たか
53
シリーズ第5作。ホテル宴会ホールの火災は小説家協会懇親会の最中であり小説家を始め218名の関係者が犠牲になる大惨事となり生存者は2名だけ、警察は放火殺人とし捜査、売れない新人作家 23歳の杉浦李奈にも刑事が来る。第3作のベストセラー作家の櫻木沙友理が再登場し李奈とタッグを組む。 毎作品で趣向を変えて読者を楽しませてくれるが今作は出版業界の内幕が多く描かれる。なんと言っても万能鑑定士Qの凜田莉子が結婚し2児の母の小笠原莉子として登場し李奈にアドバイスを送る場面は世代交代を思わせ感無量だ。 ★★★★✩ 4.02022/08/11
coolgang1957
47
5巻目は初っ端から大惨事。ここまでとは様子が違いました😅この人が怪しいよーって書いてくれてるのに、動機も解らず、目的はまさか国の乗っ取りみたいな高校事変じゃあるまいしと頭の中でウロウロ彷徨い…そうこうしてるうちに鑑定士が登場し、探偵の探偵もいっちょかみ、まさかf15であの人が飛んではくるまいって益々妄想。これがまた楽しい😆李奈さんはまた成長したようなので期待が膨らみつつ6巻目へ突入します。2024/04/09