出版社内容情報
全米発売『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』に続く第2弾
内容説明
アルセーヌ・ルパンと明智小五郎が、ルブランと乱歩の原典のままに、現実の近代史に飛び出した。昭和4年の日本を舞台に『黄金仮面』の謎と矛盾をすべて解明、さらに意外な展開の果て、驚愕の真相へと辿り着く!カリオストロ伯爵夫人に息子を奪われたルパン、55歳の最後の冒険。大鳥不二子との秘められた恋の真相とは。明智と文代の馴れ初めとは。全米出版『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』を凌ぐ、極上の娯楽巨篇!
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計628万部を超える人気作となった。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる。その他作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
163
相性が悪いのか、心のありようがそうさせるのか、途中で止めようと何度も思った。合わないし入り込めない。こんなことは滅多にない。浅田次郎さんの『壬生義士伝』以来、途中で止めたことは記憶にない。一度手にした本は好みか否かに関わらず最後まで読むのが私の信条。でも、この作品は心底止めたくなった。3日間で200頁も進まないのだ。読み続けられたのは2点、松岡作品への信頼と読メのレビューです。結果、すごく面白かった!300頁以降の展開は流石松岡作品、怒涛の如きです!ちなみに『壬生義士伝』は、再挑戦して号泣しました‼️🙇2024/07/09
chiru
92
ナルピーチさん、『アルセーヌルパンvs明智小五郎』面白かったです!読み初めから、ルパンも明智も生き生きとして、ドキドキワクワクが止まりませんでした!ルパンの伝言は『夢中になれるものを見つけろ、人が眉を顰めそうなことだろうと気にするな。それが自分の可能性を開いてくれる。ケレン味たっぷりの二人の闘いに、最高の贈り物をもらった ような素敵な気分になりました🎭2023/09/03
ひさか
65
2021年11月角川文庫刊。書き下ろし長編。ルパンと明智小五郎と黄金仮面、不二子、クラリス、二十面相?なんかも登場する豪華キャストの冒険活劇。コアなファンではない私には、詰め込み過ぎで長すぎました。多彩なファンサービスに圧倒されます。2022/02/26
えみ
65
あの伝説とも言える物語を再び目にすることが出来る日が来るなんて!あの事件の再来、あの2人の再会、今まで語られなかった江戸川乱歩『黄金仮面』の奥に秘められた真実の物語がここに!!アルセーヌ・ルパン、そして明智小五郎。互いにとっての好敵手、彼らが紡ぐ新たな伝説の目撃者となる。恋の終わりと始まりと…命を懸けた絆に人生をも変える友情と…。誰も知らなかったルパンと明智のあの日あの時その後で…を知ることができるこの一冊、アドレナリンをじゃんじゃん出しながら読んだのは言うまでもない。『黄金仮面』が生んだ新たな冒険小説!2022/02/19
geshi
38
よくまぁここまで詰め込んだものだと感心するルパン&明智パスティーシュ。前半は事件が起きたら読者に考える隙も与えず解決して次の展開に転がるスピードで振り回す。後半は第三勢力の壮大な計画に対峙するルパン・明智連合の形になっていて、タイトルの「対」は消えちゃう。戦前の探偵小説らしいトリック満載で読んでいて飽きないが、めまぐるしすぎる印象を覚える。戦争へ進む近代史と絡めつつ、ルパンの親子関係と過去の因縁の決着。怪人二十面相誕生まで盛りに盛って、元作品ファンへのサービス精神に隙がない。2022/02/28