出版社内容情報
千代田区の東京文学博物館の敷地内で、封筒に入った奇妙な文書と写真が発見された。それは拉致監禁を匂わせるような、事件性が高いものだった。そこで、警視庁捜査一課科学捜査係の文書解読班のメンバーである鳴海理沙と矢代たちは、神田署に招集されることになった。だが、そこに集められたのは、理沙たちだけではなく、新設された早峰優梨率いる情報分析班もだった。なぜ事件になっていない案件に、これだけの捜査体制が敷かれるのか? 疑問を感じる理沙たちをよそに、早峰はどちらが早く事件を解決できるか、理沙たちに勝負を持ち掛けるが──。
内容説明
千代田区の東京文学博物館の敷地内で、封筒に入った奇妙な文書と写真が発見された。それは略取・誘拐を匂わせるような、事件性が高いものだった。警視庁捜査一課科学捜査係文書解読班のメンバーである鳴海理沙と矢代たちは、神田署に招集されることに。だが、そこには理沙たちだけではなく、新設された早峰優梨率いる情報分析班も呼ばれていた―。2つの班は、競うように奇妙な事件の捜査を開始する。書き下ろし警察小説。
著者等紹介
麻見和史[アサミカズシ]
1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ma-bo
96
文書解読班(文書捜査官)シーリズ。文書解読班を目の敵にしている岩下管理官が立ち上げた情報分析班も捜査に加わる。今回は対立が前面に出すぎ。ライバルを作る事でマンネリを打破したい作者の考えかな。現場に残された文字や文章を捜査や色々な知識・発想を元に解読し解決に導くこのシリーズ。対立もいいけど情報分析班と協力しての続編希望。2023/07/21
KAZOO
95
エピソード版を入れるともう9作目なのですね。今回は今までの文書捜査官グループに加えてそれを目の敵にしてつぶそうとするために管理官が新しい情報分析班というのをつくります。この管理官というのが警察官にしてはおかしな人物で犯罪を解決しようというよりも内部抗争が好きな上司ですね。企業小説だとわかるのですが、警察小説では少し話の邪魔になる気がします。今回もこの班がうまく解決してくれます。が、今後も内部抗争が続きそうです。2023/03/05
タイ子
89
以前から警視庁文書解読班が解散の危機なるか、とか不安要素もありながらの捜査続行だったが、ここにきてライバル班登場。しかも率いるのが文書解読班を何かと敵視してきた岩下管理官ときた。相変わらずの小憎らしさ100%。事件はSITも巻き込む略取・誘拐事件の模様を呈する。ある敷地内で見つかった奇妙な文書と写真は何を表すのか。今回も書かれた文書を解いていく過程が最初はサッパリだったのが、だんだん意味を成してくる展開はやはり面白い。どんな文書にも書いた者から読む者へ対しての意味がある。文書解読班、続いて欲しいな。2023/04/08
雅
64
組織内での対立がありつつも、チームとして動き出すと気持ちが盛り上がる。面白かった2023/05/23
大阪魂
41
警視庁文書捜査官シリーズ第9弾!いつもながらありえへん設定…今回は理沙たち文書解読班を潰すために岩下管理官が情報分析班を設置、謎の手紙と写真が送りつけられてきた事件の解決に向けて手柄争いをさせられる…文書解析だけさせられる部署ってだけでありえへんのに組織内公認の無駄組織の設置とか(-ω-;)ウーンまた犯人の方も警察に対する挑戦でそんな難しい謎かけするゆーのもほんまわけわからん…って思いながら矢代さんの地道な活躍にスルスル読み終わってしもてた…さあ次…2025/01/11
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