出版社内容情報
ダンテの『神曲』、ボッティチェルリ作〈地獄の見取り図〉、ヴェッキオ宮殿、ボーボリ庭園、サン・マルコ寺院。美術品に隠された象徴、『インフェルノ』をもっと楽しく読むための完全ガイド本!
内容説明
ダンテ“地獄篇”に秘められた暗号と象徴。人口過剰とマルサス主義、トランスヒューマニズム。小説『インフェルノ』に託された現代社会の問題とキーワードを、徹底解説!
目次
第1部 ダンテとその世界(ダンテ・アリギエーリ;ベアトリーチェ;『神曲』;フィレンツェと黒死病;人文主義―よりよい世界の再発見;ボッティチェルリと“地獄の見取り図”)
第2部 世界は危機にあるのか(マルサスの数字;現代の終末論か;トランスヒューマニスト―永遠の楽観主義者)
第3部 『インフェルノ』の舞台(フィレンツェ;ヴェネツィアとイスタンブール)
第4部 ダン・ブラウンの世界(ラングドンとブラウン;悪魔の用語集)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
5
★★★これは解説書ですので、先にオリジナルの「インフェルノ」を読みましょうね。2015/01/07
Tomoko 英会話講師&翻訳者
3
『インフェルノ』を読んでわからなかったところの確認のために。物語の舞台の移り変わりは、黒死病の流行と逆の流れなんだ。2018/07/04
いっこ
0
図書館で見つけて、文庫本で読んだ『神曲』のボッティチェルリの挿絵が不鮮明だったのに、この本では図版がきれいなのと、フィレンツェでの逃走経路の地図などが掲載されているので、借りてしまった。予想外に面白かったのは、マルサスの『人口論』とトランス・ヒューマニズムの解説。この著者自体が、経済学や環境問題に造詣が深いとみた。(誰かの受け売りだとしても、面白い)ダンテを知らない人向けガイドブックなのか、『インフェルノ』から世界の未来を考察したい人向けなのか、内容の取り上げ方が散漫な気がする。2017/06/04
スコ座り
0
先にインフェルノを読んでからでないと、ネタバレが沢山あります。ダンテとトランスヒューマンだけで、本の3分の2をさいて解説していた。歴史書のような趣。私としては、本の中に出てくる美術品を解説して欲しかった。図版も白黒で、つまらなかった。2014/01/17
をとめ
0
電子2020/06/01