出版社内容情報
神社の境内にある樹齢千年を超える杉の前で刺殺体が発見される。被害者が石井の高校時代の同級生だったことにより、石井の過去が明らかに…!? 新聞連載時の形をそのままに、イラストも楽しめるコンセプトブック。
内容説明
舞台版『心霊探偵八雲 いつわりの樹』原作本。50点以上の美麗イラストがカラーで楽しめる豪華版!!
著者等紹介
神永学[カミナガマナブ]
1974年山梨県生まれ。2003年に自費出版で『赤い隻眼』(文芸社)を発表し、話題となる。その後、2004年に『赤い隻眼』を改題した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』(文芸社)で、本格デビュー
鈴木康士[スズキヤスシ]
イラスト、挿絵、ゲーム開発などの製作を主とするフリーのクリエイター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
44
これはまだ、八雲と晴香が大学生だった頃の物語。当然後藤刑事も本物の刑事さんでした。憑依された友人といつわりの樹で起きた殺人事件を廻り、石井刑事の学生時代とも話が重なってゆきます。いつわりの樹は同時に偽りの気。罪悪感が蓋をしてしまった、あなたの本当の気持ち。負けたくなかった。私はここにいるのだと。叫びたかった。誰かに嘘をついてもいい。必要な嘘は、嘘にはならないから。どうか自分自身に嘘はつかないで。自分の手が汚れているなんて、そんな悲しい嘘は。頼ってもいい、甘えてもいい。だって、あなたは一人じゃないんだから。2013/09/22
rinko
34
石井さんが主役というか、事件の軸となる番外編的な今作。いじめられた過去のトラウマを乗り越えられずに苦しむ石井さん。八雲も真琴さんも同じ苦しみを味わったことがある故に石井さんの苦しみが解るんだな。苦しみを分かち合えるって、仲間意識の根底な気がする。仲間のおかげで乗りこえられて良かった。事件自体は…ふうん、という感じでしたが…頑張れ、刑事・石井雄太郎! 本編とイラストが違う…と思ったら新聞掲載なんですね。装丁がシンプルで素敵でした。2014/03/29
みい坊
17
久しぶりに八雲シリーズを読みました。随分とイラストの多い本だと思っていたら、新聞連載していたものと知り納得です。シリーズでは番外編になるのでしょうか。いつもより登場人物の描写が浅いのが残念です。新聞連載で初めて読んだ人は後藤刑事が随分と嫌な人に思えたのではと案じてしまいます。後藤刑事にやたらとごめんなさいを言わせる八雲も、何だか嫌。本編での二人を知らずに読むと不愉快になるのではと、ふと思ってしまいました。それでも、お馴染みの面々に再開できて彼らの物語を楽しめて嬉しかったです。2013/12/01
yuu*
16
【再読】【図書館本】前回は文庫を購入して読んだけど、手元に残ってないので図書館で。これは記憶に残ってた。2022/05/14
いくるみ
13
この本は、鈴木さんのイラストを楽しむ本です。話の大筋は、文庫版と一緒だと思います。でもちゃんと読むなら、加筆修正された文庫版を読んだ方が良さそうです。2013/07/28
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- 和書
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