• ポイントキャンペーン

切り裂きジャックの告白

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041104408
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

臓器をくり抜かれた若い女性の遺体が発見される。その直後「切り裂きジャック」と名乗る犯人からの声明文がテレビ局に届く。果たして「ジャック」の狙いは何か? 警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出すが……。

内容説明

東京・深川警察署の目の前で、臓器をすべてくり抜かれた若い女性の無残な死体が発見される。戸惑う捜査本部を嘲笑うかのように、「ジャック」と名乗る犯人からテレビ局に声明文が送りつけられた。マスコミが扇情的に報道し世間が動揺するなか、第二、第三の事件が発生。やがて被害者は同じドナーから臓器提供を受けていたという共通点が明らかになる。同時にそのドナーの母親が行方不明になっていた―。警視庁捜査一課の犬養隼人は、自身も臓器移植を控える娘を抱え、刑事と父親の狭間で揺れながら犯人を追い詰めていくが…。果たして「ジャック」は誰なのか?その狙いは何か?憎悪と愛情が交錯するとき、予測不能の結末が明らかになる。

著者等紹介

中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

429
臓器移植、助かる命と差し出す命。脳死は本当に人間の死と言えるのか、答えの出ない問いが私の中でゴロンガランと暴れている。移植によって助かった人が、必ずしもその後一生懸命に生きてる訳ではないこと。人の命を貰って生き永らえたのだから、その人の分まで頑張らなければならないという重圧。移植したからといって、それで完全健康体、めでたしめでたしではないこと。この本に出会って私は、移植手術のその後について知ることができた。物語自体は、人間の狂気って怖いと思い知らされるような迫力に欠けるが、エンタメ小説としては秀作と思う。2014/03/02

takaC

390
途中まではまあまあ面白かったけど中盤以降が拍子抜け。やられた感の低い稚拙などんでん返しで勿体ない。回収されない無駄な設定も多数。そもそもその真犯人には技術的に可能な犯行なのか?2013/09/01

ダイ@2019.11.2~一時休止

379
刑事犬養隼人その1。臓器移植の問題提起?。ミスリードっぽい描写があるなと思ってはいたがオチにはビックリ。過激描写が多い中、最後のシーンがイイ。2014/07/02

れみ

305
警視庁の犬養と埼玉県警の古手川がコンビを組み、臓器移植に端を発した連続殺人事件に挑むお話。まずいきなりの、かなりえぐい他殺体の登場でウッとなる。脳死や臓器移植のことをあまり突き詰めて考えたこと無かったなあ…と思わされたな…。犬養と古手川は、それぞれ別のお話に出てくるのを読んでいたので、ちょっと興味をそそられる。でも全部のエピソードを読んだわけじゃないので、それを読んだ上でこのお話を読んでみたい気もした。2013/09/13

文庫フリーク@灯れ松明の火

300
「生きているのね・・良かったねえ・・良かったねえ・・」敬介の胸に耳を当てて呟くドナーの母の言葉。そしてレシピエント敬介の言葉「息切れした時、その人の息遣いを感じる〜俺の悦ぶことはその人の悦ぶことだ(中略)」無ければ救いの無い物語となっていただろう。内蔵を見事なまでの技で全摘出する連続殺人犯・切り裂きジャック。追う猟犬は『七色の毒』の犬養刑事と『連続殺人鬼カエル男』の古手川刑事。臓器移植の不正が犯行動機の川瀬七緒さん「法医昆虫学捜査官」2作目読了して間もない。まさしくシンクロニシティ(意味有る偶然の一致)→2013/11/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6516655
  • ご注意事項