感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
41
高校時代の友人が上梓した本です。日本のアニメ文化にはまり、日本語の勉強をしていたマットと、お互い拙い日本語と英語でおしゃべりしていた高校時代。彼のまっすぐで温かい人柄は今も変わりません。このアメリカ人向けの本の冒頭で彼がオスカー・ワイルドの「日本というものが純然たる創作なのだ」という言葉を引用し、それを証明するように日本の「事物」を時系列で紹介していく一冊は、彼が日本を知ろうと努力してきた軌跡そのものに思えます。マット、やったね!2025/04/02
サトシ@朝練ファイト
27
本書は産業史とあるが、ブリキのおもちゃ、アニメ、ウォークマン、エヴァ、2ちゃん等を網羅した戦後~現代までのクリエーターたちの物語だ。エンスーと言う言葉があったが、まさしくエンスーの極み!実に興味深い読書体験だった。2021/09/20
スプリント
13
サブカルチャーの歴史。 実体験として経験した時代の出来事は懐かしさがこみあげてきた。2024/01/14
nobu23
6
日本のオタク文化を戦後から現代まで説明していく本。外国人から見た日本文化の紹介かと思ったら、そっちの成分は少なめで、日本人から読んでもへぇと思ったり、懐かしいと感じたり、丁寧に説明が書かれていて面白かった。2021/09/05
siomin
4
日本の戦後以降に生み出されてきたもののクリエーターたちにスポットライトを当てた一冊。ブリキのおもちゃにはじまり、アニメやカラオケ、ファミコンなど。関係者の文献やインタビューもあり、かなり丹念に構成されていますので、新しい発見もずいぶんあります。翻訳本ですが読みやすいのもよいです。個人的には、サンリオのなりたちとキティの成り立ちが書かれているし、サンリオキャラのなかで異端であるアグレッシブ烈子にも言及しているとは、この著者はどれだけ研究しているのだと舌を巻きました。2021/12/11