引力の欠落

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041099889
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

芥川賞作家が挑む、経済、運命、超現実の新境地!

内容説明

行先馨。数々の企業の上場に財務責任者として関わったことで、一生涯暮らしていけるだけの金と、埋め切れない深い孤独を抱えてしまった女性。マミヤと名乗る弁護士と出会い「あなたは人間からはみ出した方が良い人かもしれない」と告げられ、彼女は、奇妙なペントハウスに招待される。そこでは古代中国を統一した「始皇帝」や、水からガソリンを精製した「本多維富」を自称するものたちがカードゲームに興じていた。ここは、人間になれない、人間になりたくないものたちの反楽園。

著者等紹介

上田岳弘[ウエダタカヒロ]
1979年兵庫県生まれ。2013年「太陽」で第45回新潮新人賞を受賞しデビュー。15年「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞、18年『塔と重力』で第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞、19年「ニムロッド」で第160回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

愛玉子

33
想像力は多分、人間だけが持つ力。それは欲しいものを手に入れるための込み入った手段や、それを手に入れたなら訪れるであろう明るい未来など様々な状況を自在にシミュレートすることを可能にし、人類そのものを大いに邁進させてきた。と同時に、想像力は欠落や孤独をもリアルに目の前に突きつけてくる。あらゆる体験が、風景が、感情がネットにあふれ、画像付きで共有され消費され「想像がつかない」ことなどもはや無いのかもしれないこの世界で、溶け合うのか個で在るか、引き合う力の真ん中でゆらぐアイデンティティ。読み易いのに難解だったー!2022/07/21

ミライ

30
『ニムロッド』で芥川賞を受賞した上田岳弘の新作。若くして巨万の富を得て人生をFIREしてしまった行先馨は、マミヤという弁護士から「人間からはみ出した方が良い」と告げられ、奇妙なペントハウスに招待される、そこには秦の始皇帝や自らガソリンを作った本多維富など(を自称する)人たちがカードゲームに興じていた…表紙はかわいいけど文章は難解で全体の世界観は読み終わっても謎だった。2022/08/04

Tαkαo Sαito

20
上田岳弘さんの作品これにて全て読了!面白いとか面白くないとかの次元に則って書いてないということは分かるので初見の人はきつそう。着地しそうでなかなか着地しないストーリーは過去作品からも上田さんのスタイルだなと感じた。上田さんにしか書けない浮遊感メインのストーリー、文体はすごいと思う。また、村上春樹さんが好きなんだろうな、ところどころにオマージュしたような文章も見られた。塔とか、無限とか、肉とか、意識とか、思考とか、最高製品とか上田さんの軸が盛りだくさんで私は好きです。2023/05/05

ルート

14
「何か言えそうな気がするんです。でもうまく言葉が出てこない」物語をたどる行先馨の言葉に、同意する。しばらくして、案内人のMから言葉が帰ってくる。「何でも解析されてしまう世の中でこそ際立つ、わけのわからないもの」もあるということが。そんな不思議な感覚に酔いしれたいときに、ディールの場のペントハウスのドアを開くように、この本を開くことをおすすめする。2022/08/10

わか☆

12
『ニムロッド』より分かりやすくて世界観が面白かった。静かな筆致でありえない大きい世界観をくりひろげるのでワクワクした。他の人も言っているように村上春樹的なモチーフや哲学を感じた。世界は9人のクラスター担当者によって支えられているという設定で、主人公は引力担当に誘われる。自分を朕と呼ぶ始皇帝とか、権力者をとりこにするエロス担当とか、吹き出したくなるような人たちが出てくるけど、最後まで静かな気持ちで読めた。あやふやで無駄なものだってこの世には必要なんだと思った。2023/06/09

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