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濱地健三郎の幽(かくれ)たる事件簿

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041094211
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

新宿にある「濱地探偵事務所」には、今日も不可思議な現象に悩む依頼人や警視庁の刑事が訪れる。年齢不詳の探偵・濱地健三郎は、助手のユリエとともに幽霊を視る能力と、類まれな推理力で事件を解き明かしてゆく。

内容説明

年齢不詳の探偵・濱地健三郎には、鋭い推理力だけでなく、幽霊を視る能力がある。新宿にある彼の事務所には、奇妙な現象に悩む依頼人のみならず、警視庁捜査一課の強面刑事も秘かに足を運ぶほどだ。助手の志摩ユリエは、得技を活かして、探偵が視たモノの特徴を絵に描きとめていく―。郊外で猫と2人暮らしをしていた姉の失踪の謎と、弟が見た奇妙な光景が意外な形でつながる(「姉は何処」)。資産家が溺死した事件の犯人は、若き妻か、懐具合が悪い弟か?人間の哀しい性が炙り出される(「浴槽の花婿」)など、驚きと謀みに満ちた7篇を収録。ミステリの名手が、満を持して生み出した名探偵。待望のシリーズ、第2弾!

著者等紹介

有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年生まれ。大阪府出身。同志社大学法学部卒。89年『月光ゲーム』で作家デビュー。書店勤務を続けながら創作活動を行い、94年作家専業となる。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。推理作家・有栖川有栖と犯罪学者・火村英生のコンビが活躍する「火村英生(作家アリス)シリーズ」は、開始後28年となる今も人気を誇り、18年に第3回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

198
叡二くんは勿論ユリエの身の危険を案じているだろうけど、無意識に濱地との関係に嫉妬を感じているような気もする。ボスへの傾倒ぶりは確かに恋人未満としては不安かも 。濱地の年齢不詳さを毎回強調するのに飽きた。2020/10/18

みっちゃん

154
第2弾もバラエティーに富んでる!そしてどれも高水準の面白さ。甲乙はつけ難いけれど、着地のオチが効いていて、読後感もスッキリ、な「ホームに佇む」「ミステリー研究会の幽霊」が好み。それにしても、ますます気になる心霊探偵濱地健三郎、何者なのだろう。2021/03/21

ちょろこ

130
シリーズ第二弾、の一冊。心霊現象を調査し解決に導く心霊探偵の事件簿。喧騒とは一切無縁。濱地探偵の静かな佇まい、物言い、依頼人に対しての接し方、解決への導き方、助手との距離感、どれをとっても好感しか持ち得ない。そして今作も何度もゾクッとさせられ大満足。どれも良かったけれど「ホームに佇む」「饒舌な依頼人」が特に好き。怪異、恐怖を感じさせながらもきちんとせつなさを盛り込ませて濱地探偵の優しさで包み込む、そんな事件の終息、余韻が最高だった。どんどん魅力が増してくる気がしてならない心霊探偵さん、さらなる続編を希望。2020/06/10

R

116
オカルトミステリー。こういうのも書くんだと驚いて読んだ。基本的にはミステリーで推理物ではあるんだが、幽霊とか超常現象めいたものがごく当たり前に存在して、それが動機であったり、謎解きのきっかけになったりするのが新しい小説だった。妖怪ともいえるような埒外の化け物とも戦ったり、するのだけども、骨子の部分はちゃんと推理小説の論理で動くのがとてもよかった。2022/07/02

ままこ

100
シリーズ2作目。心霊とミステリ。両方がしっくり馴染んでさらに面白くなってる。不思議で優しい結末の「ホームに佇む」と「饒舌な依頼人」切ないけど温かみがあって良かった。「浴槽の花嫁」予想外の心理。ああいう状況に心霊が絡むとこうなるのか。「お家がだんだん遠くなる」「それは叫ぶ」陰湿で理不尽な恐ろしさは人も化け物にも共通していて心底怖い。7つの不可解な事件はバラエティに飛んでいてどれも楽しめた。ダンディな濱地健三郎の活躍にますます期待大。2020/09/12

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