出版社内容情報
同級生からいじめの標的にされた結衣は、修学旅行中に宿舎を飛び出した。沖縄の裏社会を牛耳る反社会勢力と、規律を失い暴走する民間軍事会社。いつしか結衣は巨大な抗争の中心に投げ出されていた。
内容説明
今は亡き父が凶悪犯だったために高校のクラスメイトからいじめの標的にされた優莉結衣は、沖縄への修学旅行中、ついに我慢の限界に達しホテルを飛び出した。沖縄の闇社会に君臨し、貧困家庭を食いものにする反社会的勢力と、米軍の権威のもと規律を失って暴走する民間軍事会社。ストレス解消のために殺人すらいとわない連中から同世代の命を守ろうとする結衣は、いつしか巨大な抗争の中心に投げ出されていたことに気づく。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作は『催眠』。大藪春彦賞候補作に『千里眼』シリーズ。「万能鑑定士Q」シリーズでブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
422
レビュー書き忘れ。女性の性被害に関しては、死で償わせる意外のジャッジを一切認めない結衣が、沖縄の貧困ビジネスに首を突っ込んできたものだから、ただでは済まないと思っていたら、米軍絡みのとてつもないスケールのアクションに発展。妹が米軍基地で、ちょうど?性奴隷になっていたという、不謹慎ながらもバトル物としてはアツイ展開に雪崩れ込み、姉妹揃って暴れに暴れる。ただ、ここまでくると、やられっぱなしの田代ファミリーの、ラスボス感がだいぶ弱まっている。もしくは、さらっと匂わされているように、兄弟が最後に立ちはだかるのか。2020/06/05
starbro
331
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第27弾、今回は、Ⅵ巻です。沖縄米軍基地&ハイジャックとスケールアップし、持ち直した感じです。日本で発売された小説の中で、初めて新型コロナウィルスを書いたのではないでしょうか?書下ろし&速筆多作の成せる技です。まだまだシリーズは続きます。続いて5/22発売の最新刊Ⅶ巻へ。トータルの感想は全巻読了後に。 https://promo.kadokawa.co.jp/matsuokakeisuke/ 【読メエロ部】2020/05/03
海猫
218
修学旅行から話が始まるが、行き先がUSJだったのが、新型コロナウイルスの影響で沖縄に変更とか、時事ネタを盛り込むのが早い。優莉結衣が普通に旅行するわけはなく、離脱して沖縄遠征編といった内容に。その後はいつも以上のノンストップアクション。というか今回が一番派手じゃね?武装ヘリ・アパッチを撃墜したりタンクローリーを爆破したり。しかも科学的な豆知識で有り合わせのものを工夫して反撃ってのがリアリティーある。特にアパッチ撃墜は反目する妹・凛香と共闘するのが熱い。事件が一通り終わったあと、もう一山あってサービス満点。2020/03/30
はにこ
151
今回は沖縄での貧困ビジネスと武器の密輸入問題と対峙する結衣。しかも結衣は自分からどんどん敵地に突入していく。優しさと強さを持つ結衣に出会う人々の心を掴む。毎回殺しすぎなんだけど、つい応援しながら読んでいる。綿谷くんと結衣、ちょっと良い感じだったなぁ。まぁ、恋なんかしている場合じゃなさそうだけど。終わりの方の一悶着にビックリした。2020/10/19
ひさか
149
2020年3月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ6作目。今回は沖縄への修学旅行からはじまるお話で、地元暴力団と民間軍事会社を壊滅させちゃうという事変が描かれます。アパッチ2機をも墜落させちゃう、結衣の活躍は、凄いです。拍手。2020/07/06