出版社内容情報
はなの働く一膳飯屋「喜楽屋」に女将・おせいの恩人である根岸のご隠居が訪ねてきた。ご隠居は、友人の隠居宅を新築してくれた大工の丸仙を招待し、喜楽屋で労いたいというのだが……。感動を呼ぶ時代小説
内容説明
神田の一膳飯屋「喜楽屋」の女将・おせいの恩人である、根岸のご隠居が店を訪ねてきた。ご隠居は、友人の隠居所を建て替えてくれた大工たちを「喜楽屋」でねぎらいたいという。おせいとともに店で働くはなもまた、腕によりをかけて料理を振る舞うのだった。そんななか、大工の一人・希助は、自分を育ててくれた爺さんの又平に、「喜楽屋」の料理を食べさせたいというのだが…。はなは、又平が喜ぶような料理を作ることができるのか。恋と美味しさ溢れる、グルメ時代小説。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
神奈川県横浜市出身。幼少よりプロ作家を夢見て、家事、育児、夫の社会保険労務士事務所の手伝いに励みながら小説を書き続けてきた。『忍桜の武士 開花請負人』(白泉社招き猫文庫)にて念願のプロデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
58
病院の待ち時間でお昼ご飯も食べてこの巻も読了してしまいました(◞‸◟)。なんでこんなに待たされなあかんの・・ぼやいたらあかん。医者も技工士さんも私の笑顔を待ってくれたはるのやし・・と口角をあげましょはなさんみたいに。人情たっぷりの喜楽屋に集まるお客さん。今回は根岸の御隠居さんが登場。私もこんな隠居さんになりたいものです。良太は小松原さんと違いきっと父親を説き伏せると祈ってます!。そやけど・・やっぱり弥一郎が私は好き。はなさん、弥一郎に乗り換えませんか?あかんかねぇ・・2022/12/22
kagetrasama-aoi(葵・橘)
44
「はなの味ごよみ 七夕そうめん」シリーズ第五巻。大筋の展開は、まあ想像出来るかなって感じです。登場するお料理は美味しそう、特に表紙絵のお素麺、でも残念ながら今はお素麺の気分じゃないです(o^O^o)。(現在三月の半ば!)主人公の“はな”があまりに魅力が無さすぎて戸惑う程です。理由を考えてみたんですが、二十九歳って言う年齢と語られてるフワフワした恋愛が合ってない感じ?良太も判明した職業(?)の割に覚悟が伝わってこないです。もう少し悲愴感が欲しいです、単なる私の好みなんですが(苦笑)。2022/03/09
はにこ
35
噂にも何度か出ていた根岸のご隠居登場!強者で大物感たっぷり。家族のいざこざを解決してあげたりして面倒見も抜群。はなに何かあったら頼りにしなさいと言っていたけど、ご隠居さんなら良太とはなのこと解決できるかもね。弥一郎が中盤まで出てこないからどうしたのかしらと思っていたけど、登場したらツンツン具合は健在だったww2021/04/11
蒼
33
いかん、薬味たっぷりのそうめんが食べたくなってしまった。ネギ、茗荷、きゅうり、錦糸卵、トマト、素揚げしたナス、おろし生姜、とここまで盛ったらすでに薬味ではなく「具」ですな😅 来年の七夕の楽しみとして、弥一郎がはなにさす釘「子が出来なければ妾を持つよう勧められてその妾が産んだ子をお前が立派に育てなければならないのだぞ。お前にそれが出来るか」がこの先に続く伏線に思えてならない。と言うかどうもはなの恋を後押しし切れないこの感覚はなんだろう。武家の妻になるにはどうも覚悟のつきようが無さそうに思ってしまう。2022/12/14
anne@灯れ松明の火
32
(再読)シリーズ5。隣市新着チェックで、この次の6巻がヒット。登録しようとしたら、こちらの登録もない。慌てて借りて読んでみたら、やっぱり既読。登録忘れだ(苦笑) せっかくなので、さらっと再読。根岸のご隠居が登場。今後もキーパーソンになりそう? 家族の気持ちを考えない男たちの話にはイラっとしたが、家族になろうとする3人の話にはウルっとした。また、弥一郎の「無理なものは無理」という言葉には頷かされる。それでも頑張れと応援したくなるほど良太には思い入れが持てない。でもでも、はなは良太が好きなんだよな~(苦笑)2020/06/06