内容説明
若手編集者の岡部良介が担当する覆面作家こと新妻千秋の正体は、天国的な美貌を持つ可憐な大富豪のご令嬢。だが、一歩外に出ると様子が一変。日常に潜む事件をたちまち見抜くもう一つの顔を持っている。禅寺に消えた菓子職人の秘密、ラブレターと血液型の謎、シェークスピアと愛にまつわる殺人事件…。名推理を披露するお嬢様探偵の身に危険が迫る―!?ミステリの名手による傑作シリーズ、完全保存版の第2弾!
著者等紹介
北村薫[キタムラカオル]
1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞、2006年『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞、09年『鷲と雪』で第141回直木賞、16年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
66
★★★この本、読んだっけ?読んで無いよね…と恐る恐るブック◯フからお持ち帰り。良かった本棚にこの本は無かった😌このシリーズ、だいぶ前に2作品を読んでいるけれどそうそう、こんな登場人物たちでしたね♡覆面作家でありお嬢様探偵である千秋さんと編集者の岡部氏、ライバル他社の静さん、この3人が今作の主要メンバー。菓子職人の謎、誘拐事件に殺人事件…お嬢様が鋭い視点で事件を解決!千秋さんのキャラクターが魅力的でサクサク読めました。最後の電話のトリックは頭がこんがらがっちゃったけど💦2024/05/05
Syo
24
古い方で読んでるんだろうなぁ 北村薫 好き2022/12/06
kochi
21
〈再読〉新興劇団の売り出し中の女優殺人事件。一番怪しい人物には、殺害時刻に現場から離れていたというアリバイがあった。被害者の婚約者に相談を受けた覆面作家は…(表題作) 狡猾な犯人との心身両面での死闘や、リョースケの思わぬ行動とそれに対する千秋さん(内弁慶版)の意外な仕返し等、シークスピア劇顔負けのシリーズ白眉の表題作が見事。千秋さんが先輩編集者のワープロ用紙へのメモ「ここで…お待ちしております」の自己言及的謎を解いて銀座駅の待ち合わせ場所を言い当てるシーンではちゃんとその場所の挿画が登場。こうでなくては!2023/04/03
Kei.ma
12
とにかく、会話にテンポがあって面白い。その会話の大半は、謎多き作家探偵と誰かさん、例えば、リョースケさん、静さん、怪しい人の関係にある。少し想像力を働かせると、北村薫さんと、北村薫さん‘(ダッシュ)が表情付けて喋りあっているのが見え見えで頬が緩んでしまう。ところで、筋書きだが犯人の行動が合理的であるか否かよりも、惨めな手法を取り後で頭を抱える場面に出会うとむしろ読者は同情するのだ。心地良く楽しんだ。挿し絵が可愛く好ましいし、どんな歌にも愛が感じられたから。2020/05/24
ジュンコ
8
新装版にて再読。痛快!登場人物みんないい味出してるなぁ。2019/08/13
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- 和書
- ぼくは原始人になった