内容説明
もし“ポートマフィアの黒き禍狗”芥川龍之介が武装探偵社に入社していたら?もし“月下獣”を宿す中島敦がポートマフィアに所属していたら?妹・銀を奪われ、怒りと破壊の衝動に身を任せる芥川と、『ポートマフィアの白い死神』として相対する者を屠り続ける敦。ふたりの出会いが導く運命とは…!?これは“白”と“黒”が辿ったもうひとつの物語―2018年公開の劇場版入場者特典の小冊子を加筆修正した完全版が登場!
著者等紹介
朝霧カフカ[アサギリカフカ]
3月17日生まれ、愛媛県出身。シナリオライター。コミックス原作を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネムコ
37
文豪ストレイドッグスのキャラを使ったifの世界。芥川が探偵社、その教育係が織田作。反対に中島敦と鏡花はポートマフィア、そのボスは太宰。なかなかに楽しゅうございました。芥川にも中島敦にも過去への慚愧があり、それは太宰も同様で。太宰の織田作への愛が炸裂(笑) そして森さんがイイトコを持っていく。主要人物が一人も死なない文スト。作者本人の書くパロディ、その醍醐味。映画の文ストの来場プレゼント。贅沢な同人誌のようでした。2019/05/06
山犬
29
もしもの世界、中島敦と芥川龍之介の立場が入れ替わったら中島敦がポートマフィアの遊撃隊長、芥川龍之介が探偵社の見習いになった話、最初からハイスピードバトルが展開かと思いきや農作業をこなす何とも言えない芥川が愛おしく感じました。そしてまさかあの人がポートマフィアのボスに、そして探偵側にはあの人が・・・この世界も悪くなかったです。2019/06/11
assam2005
28
何の予備知識もないまま読んでしまったので混乱しました。裏表紙すら読んでいなかった私。ポートマフィアのボスが太宰で、探偵見習いが芥川?「本編とは立場が逆転したら?」という設定で書かれた、劇場版入場者特典の小冊子の加筆修正版…ああ、なるほど。歴史上実在人物を二次創作したモノをさらに創作。もう何がなんだかわかりませんが(笑)、有名どころの関わり合い方にワクワクさせられてしまいました。しかし、こんな短編が入場者特典で読めるなんて…なんてスペシャルな特典。O(≧∇≦)O2019/05/03
yuhi
26
最近、たまたまアニメを見てなかなか面白かったので、こちらを読んで見ました。本編とは逆で、芥川が探偵社員、敦がポートマフィアというifの世界。この設定だけで、読む前からワクワクしました。読んでみるど芥川が意外にも探偵社のメンバーと上手くやっているのに、びっくり‼️本編(といっても、アニメ2期までの情報しか知りませんが💦)からは想像できなかった可愛さがあり、すごく楽しめました。2019/05/02
きたさん
24
敦と芥川の立場が入れ替わったら、というifの設定で書かれた作品。ただのパラレルとして結末を迎えるのだろう、と思っていたので、この終わり方は綺麗で上手だなぁとひたすらに感心。作者本人による二次創作感もあって楽しめました。2019/05/15