五能線物語―「奇跡のローカル線」を生んだ最強の現場力

遠藤 功【著】

ＰＨＰ研究所（2016/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 219p／高さ 19cm
• 商品コード 9784569830094
• NDC分類 686.212
• Cコード C0030

出版社内容情報

地元民以外は誰も知らなかった路線を「日本一乗りたいローカル線」に生まれ変わらせた、東北発、奇跡の現場力を紹介。

遠藤功［エンドウイサオ］
ローランド・ベルガー日本法人会長

内容説明

絶体絶命の路線は、こうして「日本一乗りたい路線」になった。ＪＲ東日本秋田支社、驚異の仕事を初公開。

目次

第１章　五能線が五能線である理由（五能線の歴史；観光路線転換の模索；誰も五能線を知らない；「ノスタルジックビュートレイン」の運行開始）
第２章　「リゾートしらかみ」誕生（新しい旅の提案；「ハード」と「ソフト」を組み合わせる；「しらかみ３兄弟」デビュー）
第３章　地域と共に（五能線沿線連絡協議会の立ち上げ；「観光メニュー」の開発；スローを楽しむ；北東北を活性化させる）
第４章　ＡＫＩＴＡ　Ｗａｙ（オンリーワンを目指して；ＡＫＩＴＡ　Ｗａｙとは何か；ＡＫＩＴＡＷａｙの実践；秋田は「人」で勝負する）

著者等紹介

遠藤功［エンドウイサオ］
ローランド・ベルガー日本法人会長。早稲田大学商学部卒業。米国ボストンカレッジ経営学修士（ＭＢＡ）。三菱電機株式会社、米系戦略コンサルティング会社を経て、現職。経営コンサルタントとして、戦略策定のみならず実行支援を伴った「結果の出る」コンサルティングとして高い評価を得ている。ローランド・ベルガーワールドワイドのスーパーバイザリーボード（経営監査委員会）アジア初のメンバーに選出された。株式会社良品計画社外取締役。ヤマハ発動機株式会社社外監査役。損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社社外取締役。日新製鋼株式会社社外取締役。コープさっぽろ有識者理事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ココアにんにく]

絶景の美しさは自然災害と隣り合わせ。だから惹かれる面も。厳しい環境にレールを敷いた先人たち。廃線が危ぶまれる中、活路を開いた現場の方々。前半は五能線にまつわる事柄。後半は完全にビジネス書でした。魅力たっぷりのリゾートしらかみ乗りたいてすね。太宰治が「津軽」で深浦を往復した同じ路線とは思えない。先代のノスタルジック・ビュートレインに乗車した時は太宰感ありました。観光列車の徐行運転。保線に影響があるとは思ってもいませんでした。昔ながらの巨大組織の融通性の無さあちこちで見かけますね

2019/05/07

[mawaji]

Facebookのブックカバーチャレンジで高校の同級生のコバヤシくんが紹介しているのをみてアマゾン古書で購入。もうだいぶ前に人口100万人を切った秋田県ですが、人がいなかったからこそ残された自然があり、下手に開発されていたら白神山地も世界自然遺産には登録されなかったことでしょう。東京都から最も遠い、陸の孤島ともいえる五能線沿線に残された日本の原風景を再発見し、モノに溢れた都会からすれば「何もない」という非日常を楽しむ醍醐味を提供できるようになったのは、JR東日本秋田支社の皆さんの努力の賜物だったのですね。

2020/05/27

[chietaro]

身近な話だったのに、わからないことがたくさんだったなぁと反省でした。一見無理そうなことでも、可能にするためにはどうしたらいいのか考えて実現するなど、常識にとらわれて居ないと感じます。また、課題を直視する・共有するは大切にしなければいけないと感じます。AKITA Way 8つの指針はどこでも通じますね。

2017/08/16

[幸福堂]

人口減少、高齢化と進んで行く日本の縮図の様な秋田支社でそれぞれの人々が何を思い、どの様に行動しているかを垣間見る事が出来て大変参考になった。「日本一乗りたい路線」になるまでの各現場の熱い思いに自分も”乗りに行く”と行った形で答えたいと思った DE:15

2016/07/28

[こけこ]

現場力の実践が形になった。感動のあまり、泣きそうでした。ナンバー１になれなくても、オンリー１にはなれる。肝に銘じておこう。

2022/12/05