角川文庫<br> イリュージョン 最終版

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角川文庫
イリュージョン 最終版

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041075173
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ヒューマン・サスペンス感動作の傑作を大幅改稿した「最終版」誕生!青年ながらもどんな手口も見破ると話題の“万引きGメン”椎橋彬。だが、彬にはもう一つの悪魔的な顔があった。マジックの知識を利用して周囲や防犯カメラを欺き大胆不敵な犯罪を繰り返していたのだ――。刑事・舛城と天才マジック少女・里見沙希が捜査を開始。見えてきたのは彬の見事な手口と、暗い過去だった……。彬vs沙希、マジシャン同士の究極の頭脳戦の行方は!? 知的エンターテインメントの“最終版”!「マジシャン第2幕」を大幅改稿した「最終版」誕生!

里見沙希の人生を辿ると、同世代の若者たちに比べて恵まれない少女時代を送ってきたことがわかる。幼い頃に両親を失い、養父の後見はあったものの児童養護施設で育った。そして、孤独のうちにマジックに光明を見いだした。そう、里見沙希もまた、椎橋彬と同様、周囲の大人たちへの不信感を持って育ったマジシャンなのだ。それだけに『イリュージョン』のクライマックスで、二人の人生が交差するシーンは感動的なものになっている。
タカザワケンジ(書評家)(解説より)


松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他

内容説明

青年ながらもどんな手口も見破ると話題の“万引きGメン”椎橋彬。だが、彬にはもう一つの悪魔的な顔があった。マジックの知識を利用して周囲や防犯カメラを欺き大胆不敵な犯罪を繰り返していたのだ―。刑事・舛城と天才マジック少女・里見沙希が捜査を開始。見えてきたのは彬の見事な手口と、暗い過去だった…。彬vs沙希、マジシャン同士の究極の頭脳戦の行方は!?知的エンターテインメントの“最終版”!

著者等紹介

松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

43
以前TVでスーパーマーケットなどで万引きを捕まえる方を視ていましたが、それを上回る程の手際のよい万引きマジシャンて凄い!と(^^♪。中学を卒業前に家出して・・「どんな手口も見破る万引Gメン椎橋彬」となった少年。貧困家庭の悲惨すぎる中で産まれた子供が、親を自ら選べないのを「親がちゃ」と言うらしいが、この椎橋彬の親は親自身が未熟であったため「親がちゃ」とは違いますが哀しいですね。マジシャンに登場した沙希もこの彬も舛城と言う刑事と知り合えただけで、親以上に与えてもらえる信頼にこたえていくだろうと思いたい2022/03/30

えみゅこ 

42
前作よりもちょっと落ちた?彬の半生が淡々と描かれて派手なイリュージョンもなく。いくら顔を変えても気づかないってのもちょっと?が残ります。2019/09/22

みなみ

24
年齢を詐称した上で、マジックの知識を悪用してひそかに万引きを繰り返す万引きGメンの椎橋彬。刑事とマジックの才能を持つ少女沙希が捜査を開始し、椎橋を少しづつ追い詰めていく話。犯罪を暴くだけではなく、更生のために奔走する2人の姿が印象的だった。今回、椎橋は19歳で少年として扱われているけれど、成年年齢が引き下げられた現在では特定少年として扱われることになると考えると、どちらが更生に結びつきやすいのかは考えさせられる。2022/07/14

綾@新潮部

22
小学館文庫で既読だったが、角川文庫の最終版は初読。小学館で読んだのが15年ほど前なので内容はほぼ忘れていた。なので、どこがどういう風に書き直されたのかがわからず。前作『マジシャン』の続編という立ち位置になっているが、こちらだけ読んでも大丈夫な感じではある。家庭が壊れ、家出をして万引きGメンになる彬の生い立ちが半分以上。前作の主要登場人物である沙希と舛城が出てきてからは一気読みだった。正直、そこまでが長すぎる印象。どちらかをオススメしろと言われたら『マジシャン』に軍配を上げるかな。2020/11/19

Shun

22
「マジシャン」の続編が描かれます。探偵小説のような読み味の前作と変わって、今作はマジシャンとしての能力を利用して次々と万引き犯罪に手を染めてきた少年・椎橋彬の人生譚を描く前半部分がメイン。マジシャンとしてのスキルを活かし沙希と彬、二人の未成年は違った道を歩んできた。未成年でありながら大規模な万引き行為により社会の大人たちに対して挑んだ彬の内面を描きながら、大人たちへの不信感を膨らませてきた彬や沙希のような未成年の心に寄り添えるか考えさせられた。前作を読んでいると特に終盤での二人の交流には温かさを感じます。2019/07/24

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