出版社内容情報
みうらじゅん的民俗学!
内容説明
天狗にハマるあまり「テングー」なるキャラを生み出し、キリストの墓参りに雪深い青森を訪れる。「絶滅危惧種」のゴムヘビを大量買いするため台湾に渡り、飛び出し注意の看板「飛び出し坊や」の伝達と変遷をたどる。道祖神、即身仏、海女、菊人形、地獄…誰も気にしないようなものを面白がり、収集し、考察する著者にかかれば、世の中にあるすべての現象が深い!些細なコトにも鋭い視線を注ぐ、みうらじゅん的論文エッセイ。
目次
第1章 宗教と民俗学(宗教と性;確珍犯と現代の土俗神 ほか)
第2章 風習と観光産業(各地の海女事情;飛び出し坊やとアートスポット ほか)
第3章 ゴムヘビ文化(ゴムヘビと昭和文化;海外のゴムヘビ事情 ほか)
第4章 地獄の民俗学(地獄の概念;初七日と地獄 ほか)
著者等紹介
みうらじゅん[ミウラジュン]
1958年京都府生まれ。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。イラストレーターとしての活動のほか、エッセイスト、小説家、ミュージシャンなど幅広い分野で活躍。97年には「マイブーム」で新語・流行語大賞を受賞。2018年仏教伝道文化賞沼田奨励賞を受賞。「ゆるキャラ」など数々のブームを生み出す。著書は100冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぶち
89
表紙の絵は、天狗にハマったみうらじゅんさんが生み出したピングーならぬゆるキャラ"テングー"です。さすがアーティストです(笑)。 みうらじゅんさんが掬い上げた"変なもの"にスポットを当てた民俗学の原点のようなエッセイです。 神話や古い宗教的な生き残り(即身仏、天狗、道祖神、地獄めぐりなど)、各地の伝統文化の生き残り(海女、鍾乳洞、菊人形、飛び出し坊やなど)、昔のおもちゃ(ゴム蛇)...誰も気にしないようなものを収集し、考察し、絶滅を危惧するみうらじゅんさんの視線に熱いものを感じるエッセイです。2023/06/13
井月 奎(いづき けい)
38
いやあ、すごいなあ、あこがれるなあ。自分のことを冗談に落とし込んでいますけれども、仏像=フィギア、仏像から派生したゆるキャラなど鋭い考察をした著者の「民俗学」、一つの考察として、仮説の肉付けとして有用じゃないですかね。そんな深い考察と気づきとともにきわめて下品な冗談、ダジャレが機銃掃射のごとくにたたみかけてきます。いろいろとすごい人で、面白い本でした。まあ、みうらじゅんにハズレなし、ですからね。2023/03/05
manamuse
25
墓参りをするたび墓マイルが貯まる…海女さんをAMA(発音は出来るだけ曖昧に)と呼びグッズを集める…ちょいちょい出てくる勝手に観光協会←昔よく観てたな〜。等等、爆笑・失笑が止まりません。次は「いやげ物」を読んでみたいと思います!2023/07/01
カツ
9
なんかタイトルと内容があまり合致していなかったけど面白かったのでまぁいいか。みうら氏は仏教に造詣が深いなと思っていたけど幼い頃から仏教が身近にあったという事で納得。そして、相変わらずのネーミングセンスの良さにシビレる。2022/02/16
ふろんた2.0
7
キャラ立ちでなくキャラ勃ちだった。前にもこんな感想書いたような…。2019/09/02