出版社内容情報
警官殺しに隠された、悪の連鎖!書き下ろし長篇警察小説。新宿署の組織犯罪対策課の刑事・宗谷弘樹が殺害された。そして直後に、宗谷に関する内部告発が本庁に届けられた。監察係に配属された新海真人は、宗谷殺害の背景を調べることになったが──。
中谷航太郎[ナカタニコウタロウ]
著・文・その他
内容説明
新宿署の組織犯罪対策課の刑事・宗谷弘樹が拳銃で殺害された。暴力団関係者による犯行が予想されるなか、内部告発により宗谷と新宿署長の来宮の黒い噂が浮び上がってきた。警務部人事一課監察係の新海真人は、先輩係員の神倉とともに、宗谷の周辺の捜査に乗り出す。彼の勤務した警察署をあたるうち、立川署で宗谷に苛められて退職した警官がいることが判明。その男・長渕を訪ねた2人は、意外な事実を知ることになる。
著者等紹介
中谷航太郎[ナカタニコウタロウ]
広島県出身、早稲田大学卒。作家、写真家。主な作品に「秘闘秘録 新三郎&魁」シリーズ、写真集に『見たことないサボテン・多肉植物』(小田康平:文・中谷航太郎:写真)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂城 弥生
45
復讐はなにも生まないとわかっていても、許せないものは許せない。その葛藤が辛かった。2021/03/17
み
24
う〜ん、2作目を見かけたので読んだものの、余り好みでなく^^;彼女の復讐は、次作もなさそうだし、どう進んで行くのか?その方が気になるかも。2019/07/15
ayu
2
警察官であることと、復讐心に駆られる葛藤がとてもよく描かれていて、毎回復讐のパターンは違うけれど、読んでいてこれは復讐せずにはいられないだろうといつも思い、復讐者に共感してしまう。復讐される加害者に1ミリも同情を感じえないぐらい徹底した悪の描かれ方がすごかった2022/10/23
フランク
2
☆3.52019/12/20
ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
1
亡き妹の復讐を胸に秘め監察官になった新海刑事。その上司のキャリア首席監察官秋月雅子警視正は新海を、有る目的の為部下としてリクルートした。先ず事件は、新宿署の組対刑事の射殺で始まった。今回の話では、新海刑事が新米でありながら、目先の効いた動きが良く描かれている。そして性格も丁寧に描かれていた。ただ作者は、刑事物で個人の復讐をテーマに3冊書いたのかなと思える。 【4.2】2023/01/19