出版社内容情報
城南小学校の二年二組では今日も男の子が暴れていた。その頃、青年は新しい職場で再起を期していたが……。発達障害の2人と周囲が抱く葛藤、そして彼らの成長を描いた“私たちの明日を変える"温かな物語。
内容説明
小2担任の鈴木千香は、トラブル続きの翔太に悩んでいた。問題児に詳しい丸先生と出会い、千香はもっと別の接し方があると気づく。子育てに悩む翔太の両親に、丸先生は「発達障害って面白いのよ」と告げた。「大切なのは、原因、行動、結果の3つ。子どもがどんなプラスを得たか、観察して記録すること」。丸先生の言葉を実践した両親と千香は、少しずつ穏やかになる翔太を見て安堵する―。子どもとの接し方を学べる成長物語。
著者等紹介
佐倉淳一[サクラジュンイチ]
1964年生まれ。静岡県浜松市出身。大阪大学大学院(博士課程)修了。2010年、『ボクら星屑のダンス』で第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)
3
私は自閉スペクトラム障害当事者なんですが、この作品、物語の流れを追いながら、その概要や、それに対する制度、近年の動きなんかもひととおり知識として得ることができ、「よく知らないので、何か読んでみたい」という人に勧めてもいいかも。真面目に取り組んでもらったなと嬉しく思える作品。/当事者でも症状の出方は人それぞれ、男女の違いもあり、私とはけっこう違うケースだなと思った。2018/01/08
tama
1
読んでいて胸が苦しい場面もあった 誰も悪くない、悪いのはやり方だ。という台詞が心に残る。読んで良かった。2020/05/06
もふもふ
1
発達障害を抱える人への支援が分かりやすく書かれていたと思う。ただ、当事者がずいぶん物分かり良すぎやしないかとヒヤヒヤした。2018/02/21
ガパオライス
1
途中から号泣しながら読んだ。自閉症の人も生きやすい世の中になったら良いなと思う。自分の周囲にいた場合も、特性をきちんと理解して、接していこう。2018/01/09