ソマリランドからアメリカを超える―辺境の学校で爆発する才能

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041055663
  • NDC分類 372.453
  • Cコード C0098

出版社内容情報

”あの”ソマリランドでグローバルエリート校が誕生!? 解説・高野秀行氏

内容説明

破綻国家・ソマリアの傍にある、平和な“未承認国家”、ソマリランド。平和であるにもかかわらず、国際社会からは無視されているため、援助もなく、教育機関も少なく、若者は留学もできない。その国に、一人のアメリカ人が飛び込んだ。彼が私財をなげうって挑んだのは、学校創り。それも、ハーバードやMITに進学しうるエリートを育成する学校だった。ジハード主義者の突き上げは無論のこと、学校乗っ取りを企む地元有力者まで現れて七転八倒!しかし、イスラム教徒でもない男は、不可能とされた目標を生徒たちと実現していく!!

目次

第1部 前だけを見て
第2部 学校をつくる
第3部 学校文化
第4部 大いなる誤算
第5部 根気強く取り組む
第6部 社会の信頼を勝ちとる
第7部 広げられた腕のなかへ

著者等紹介

スター,ジョナサン[スター,ジョナサン] [Starr,Jonathan]
SABキャピタル、ブラヴィン&カンパニーのアナリストや、フィデリティ・インベストメンツ課税債部門のリサーチ・アソシエイト、株式公開企業の取締役を務めたのち、民間投資会社フラッグ・ストリート・キャピタルを創業。2009年、私費を50万ドル投じてソマリランドにアバルソ学校を設立。ソマリランドでの活動は、ニューヨーク・タイムズ紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌、CNN、クリスチャン・サイエンス・モニター紙などで取り上げられている

黒住奈央子[クロズミナオコ]
翻訳家。東京大学文学部卒業。高校の国語科教諭を経て、書籍翻訳に携わる

御舩由美子[ミフネユミコ]
翻訳家。ピアノ教師などを経て、書籍翻訳に携わる

高野秀行[タカノヒデユキ]
1966年東京都生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に執筆した『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。2013年『謎の独立国家ソマリランド』で第35回講談社ノンフィクション賞、14年同作で第3回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

55
物欲から精神性への転換。行動力と持続性が、著者の本気度の尺度。様々な欲のみならず、異文化・習慣との軋轢はある意味想定範囲も、著者と教師たちのぶれない信念が巻き起こす変化の過程が全て。育み、旅立つ子供たち。一方、その変化が齎す功罪は、常に考えさせられる。先進国が考える悪癖も、もれなく文化の一端となる国もあるはず。1つの小さな変化が、別の変化に連動することが怖い。言い換えると、変化は喪失を意味することもあるということ。踏まえても、子供たちの笑顔を信じたい。アバルソ学校、そしてバルワーコ大学、頑張れ!2018/10/21

ちぃ

26
学校のことしか考えていない、と言うこともできる著者のやり方は極端に思える部分もあったけど、あくまで子どもたちの教育のため!という目的に絞ってとことんやったことで目覚ましい成果を上げている。子どもたちの変化には勇気をもらったし、自分も夢のため、精いっぱい頑張ろうと思った。2018/04/14

ophiuchi

20
未承認国家ソマリランドのことは、この本で解説を書いている高野秀行の著書で読んでいた。比較的平和は保たれているものの、入国するのも困難な貧しい国へ行って私財を投じて学校を設立してしまうクレイジーなアメリカ人とボランティアの教師たちや懸命な生徒たちの波乱に満ちた話は、ノンフィクションなのにスリルに満ちている。やっぱりアメリカは懐が深い。2017/12/19

miu

18
これは絶対面白いとジャケ買いしたのだけど、大当たり!大興奮大感動の実話。元々高野秀行氏のソマリランドの本を2冊読んでいたから予備知識はあり。あの独立国家ソマリランドに学校を作ったアメリカ人。トラックを動物だと思っていた遊牧民の男の子がアメリカの大学に留学するようになるとは!ジョナサンの熱意や志しに胸が震えっぱなし。世界に無視され続けているソマリランドから教育を求める子供たちの声が聞こえる。なんて素晴らしい取り組みなんだろう。なんて素晴らしい子供たちなんだろう。たくさんの人に読んでもらいたい。2017/11/17

ケニオミ

13
アフリカのソマリランドで中等教育の学校を設立したアメリカ人男性のお話です。物事が道理ではなく、氏族の繋がりで動く社会でのお話ですから、不必要な努力を強いられ、命の危険すら感じる場面も描かれていました。しかし教育に対する熱い想いで何とか切り抜けてきたという印象を得ました。やはり一番感動するのは、若い人たちが努力を通して、自分の道を切り開くことですね。そして、氏族の絆も、自分の子供に素晴らしい教育を受けさせる親の熱意にはかないということです。心の底から熱いものが込み上げてくる内容でした。皆さんにお薦めします。2017/11/10

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