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虚実(うそまこと)妖怪百物語 序

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  • サイズ B6判/ページ数 424p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041047767
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

京極史上最長!計1900枚の超大作。京極版"妖怪大戦争"!復活した魔人・加藤保憲と太古の怨念。
窮地に立たされた榎木津平太郎、荒俣宏、京極夏彦らの命運は!?

シリアの砂漠に現れた男。旧日本兵らしき軍服に、五芒星が染め付けられた白手袋。その男は、古今東西の呪術と魔術を極めた魔人・加藤保憲に、よく似ているように見えた――。妖怪専門誌『怪』の編集長と共に水木プロを訪れたアルバイトの榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。「妖怪や目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」と。だがその言葉とは逆に、日本中に次々と妖怪が現れ始める。
錯綜する虚構と現実。物語が迎える驚愕の結末とは――。


壱 大翁、憂慮の程を表明す
貮 鸚鵡石、小童を顕現す
参 狂気と妖気、混濁す
肆 妖怪研究家、黄昏に咆哮す
伍 猟奇、日常に侵食す
陸 御意見番、小童を検分す
漆 怪談作家、幻滅す
捌 妖怪博士、絵巻を前に困惑す
玖 恠異の学徒、狼狽す
拾 妖怪専門誌編集者、紛糾す

京極 夏彦[キョウゴク ナツヒコ]
1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビューする。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『幽談』『冥談』『眩談』『鬼談』『ルー=ガルー』『南極(人)』『厭な小説』『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』 『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『遠野物語拾遺retold』 ほか。

内容説明

シリアの砂漠に現れた男。旧日本兵らしき軍服に、五芒星が染め付けられた白手袋。その男は、古今東西の呪術と魔術を極めた魔人・加藤保憲に、よく似ているように見えた―。妖怪専門誌『怪』の編集長と共に水木プロを訪れたアルバイトの榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。「妖怪や目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」と。だがその言葉とは逆に、日本中に次々と妖怪が現れ始める。

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
小説家・意匠家。1963年北海道生まれ。94年、妖怪小説『姑獲鳥の夏』で小説家デビュー。『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞、『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、『後巷説百物語』で第130回直木賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞、『遠野物語remix』「えほん遠野物語」シリーズなどにより平成28年遠野文化賞を受賞。お化け大学校教授、全日本妖怪推進委員会肝煎(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

227
京極夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。実在の作家、出版社、雑誌等が数多く登場するノンフィクションのようなフィクション、正に虚実妖怪百物語です。本作で一つ目小僧が男根の隠喩であることを初めて知りました。淑女の皆様に、一つ目小僧が人気なのは納得出来る気がします(笑)トータルの感想は全巻読了後に。百物語だから実は全十巻(現状1巻あたり10話)だったりして。その方が怖い気がします。なお本作を京極夏彦フリークや妖怪好き(妖怪原理主義者を除く)以外には、決してオススメしません!2016/11/22

勇波

164
えーっと、こっち系の小説だったのですね。。妖怪馬鹿小説。「どすこい」と「南極」読破してるので問題無いですね。無駄に面白い。中でもレオ☆若葉はオモシロ馬鹿ですね。誰だろ?って検索したら『レオパレス若葉』がいっぱい引っかりましたよ。馬鹿ですね。。もちろん続きも読みますよ★2016/10/27

ハイランド

159
京極堂シリーズの登場人物の子孫らしき人物たちや、実話怪談の作家たちが実名で登場し、妖怪がらみ様々な事件に巻き込まれる。百鬼夜行絵巻から抜け出した妖怪たちが、現実世界に出現し始めたのだ。水木御大の「妖怪大戦争」あたりのオマージュらしいが、まだ序なので物語に対する感想は控えておくが、シャレがきつすぎて今一楽しく読み進められず。特にレオ☆若葉の話はうっすら殺意すら覚えてしまった。序破Qじゃなくて、ちゃんと三巻で終わっているらしい。それにしても京極堂シリーズと化野燐氏の人工憑霊蠱猫シリーズの続きが読みたいなー。2017/12/10

KAZOO

140
京極さんの従来の小説を読んでいるので、おどろおどろしい小説を期待したのですがまるっきり別の感じでした。実名などがどんどん出てくるので、ある意味最初に水木さんの話があるように妖怪ブームが去ってしまって、ということでの危機意識からこのような企画になったのではとうがってしまいました。内容は結構現実の日本に妖怪が現れて新幹線を止めたりということで、ハチャメチャな感じもします。この巻の最後のほうには岩井志麻子さんまで出てきます。2018/01/08

ヘビメタおやじ

98
企画はワクワクものです。加藤保憲復活、百鬼夜行を京極が書く。ただ、会話が長くて、スピードが感じられなくて残念です。京極堂シリーズは会話が魅力でしたが、今作はちょっとくどいです。破でのスピードアッブに期待します。 2017/10/04

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