出版社内容情報
不可思議な事件を解くのは、廃墟に棲まう謎の美少女!青春学園ミステリ!新学期を迎えなかなかクラスになじめない柴山の下に、一年生の時に自殺をした生徒が、時々霊になって現れるという怪談話が舞い込んだ。その真実を突き止めるため、マツリカと共に捜査を開始した柴山だったが…!?
相沢 沙呼[アイザワ サコ]
内容説明
柴山祐希、高校2年生。学校の向かいにある廃墟ビルに住み、望遠鏡で校舎を観察している美少女・マツリカに命じられて、学校の怪談を調べている。新学期、クラスになじめない柴山の下に、1年生の時に自殺した少女の霊が、ときどき校内に現れるという情報が舞い込んできた。その真実を突き止めるため、捜査を開始したが、調べていくうちに…!?他人と関わる事で、嫌いだった自分も、変わることができるはず。青春ミステリ。
著者等紹介
相沢沙呼[アイザワサコ]
1983年、埼玉県生まれ。2009年、『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
99
【再読】2年生になっても相変わらずウジウジした柴山君と、魔女的美女マツリカさんの学園コージーミステリ。自殺した女子生徒の霊『1年生のりかこさん』のエピソードを背景に含みながら進む、4編の連作短編でした。1話ずつ積み重なる謎が最後に一気に解かれ、この構成は本当に巧いなと思いました。進級して柴山君の周りも随分温かい雰囲気になってきたのに、内面の成長が追いついていませんね…。それでもマツリカさんとの距離は縮まってきて、読後には心温かくなりました。そして今回も相沢氏のふともも愛が大いに感じられるのでした。2018/11/15
papako
79
やっとシリーズ2冊目。『一年生のリカコさん』にまつわるあれこれ。柴山くんはうじうじめそめそしながらも、学校に居場所ができていく。もう写真部入っちゃえ。新たなテンプレキャラたちが増えて、学校の怪談も難易度があがり、マツリカさんの女王っぷりもハンパない。まさかマツリカさんは幽霊?ストロベリーの香りの幽霊なら食べちゃわないと。柴山くんの妄想というか、マツリカさんの描写、とんでもなく艶っぽくなって、たまらない。そしてきちんと伏線回収されてストンと落ちる。気持ちいい読後感ですね。2021/03/02
三代目けんこと
78
「日常の謎」を解いていく「古典部」とは、また違った面白さ。これにハマる自分って、ドM…(笑)。2020/09/03
キナコ
75
相変わらずのドSっぷりが見事なマツリカさん!この作者の女体にたいしての表現のエロっぷりは脱帽。振り回される柴山が可哀相でもあるが可愛いような気もしてくる(笑)青春時代の孤独さ、自分の存在証明、アイデンティティーの確立…読んでいると自分の青春時代の気持ちを思い出すような心理描写が多いところが、私としては魅力的。結局今回もマツリカさんの正体はハッキリとはしなかったが、次回作で判明してくれると嬉しいなぁ。2022/07/09
インド
72
記念すべき170冊目は、やはり表紙で選びましたΣ(゜Д゜)。柴犬と表紙の(妖艶な)マツリカさんが紡ぐ青春ミステリ第2段。連作短編集だけど、物語は一貫して、とある女子高生の幽霊の話が関係している。章を進めていくと真実にたどり着くスタイル!わくわくすっぞ!そして、ついに(妖艶な)マツリカさんの正体が明かされる!?柴犬の高校生活とぼくの高校生活は真逆。まるで日向と日陰を生きてきたかのよう。日陰を生きてきた柴犬の言葉には、胸を打たれた。そして、日陰を生きる人にも、手を伸ばせる人になりたいと思う。2018/10/25
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- noicomi 申し訳ございませんが、…