ケレスの龍

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ケレスの龍

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041044964
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

他の追随を許さないシーナ的「超常小説」!灰汁銀次郎は「北政府」の傭兵だったが、今は指名手配のおたずね者。金儲けの匂いをかぎつけ、相棒のカンパチとある誘拐事件の解決を請け負った。犯人は三人組の強力なドロイド。彼らを追って、宇宙への長い旅が始まる。北南素粒子戦争の後の混沌とした世界で、繰り広げられる二人の男たちの壮大な物語――。

椎名 誠[シイナ マコト]
1944年、東京生まれ。作家。「本の雑誌」初代編集長。写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。近著に『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』『あやしい探検隊 済州島乱入』『そらをみてますないてます』『国境越え』『にっぽん全国 百年食堂』『三匹のかいじゅう』『ぼくがいま、死について思うこと』『おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊』『雨の匂いのする夜に』『おなかがすいたハラペコだ』など多数。

内容説明

「北政府」の元傭兵・灰汁銀次郎とその相棒のカンパチは、「脂玉工場」の番頭からとある誘拐事件の解決を請け負った。一方、ゴミ穴「すりばちホール」の発電所で働く策三、ダラ、スケルトンのもとにも同じ事件の解決依頼が舞い込む。犯人は北政府が半島戦争時代に作った生体兵器ドロイド。目的を同じくした灰汁と策三たちは協力して経営者の孫娘を助けだすことに成功するが、3体のドロイドは遙か宇宙へと逃亡してしまう。犯人に懸賞がかかっていることを知った灰汁たちは、「いけどり」を目論み宇宙を目指す。追跡の果て、宇宙で彼らを待っていたものとは―。

著者等紹介

椎名誠[シイナマコト]
1944年、東京都生まれ。作家。「本の雑誌」初代編集長。写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょき

43
椎名誠氏と言えば、少年、山、海、島、大自然というイメージしかないが、本作はSF。色々頑張ってるが、私には右から左に映像が流れただけの小説となってしまった。逆にそのできてなさ加減が印象に残り忘れられない作品になりそうでもある。事前設定の無い金子薫って感じ。第5章の白目少女までは何とか良かったが、あとはただのSF的文章の羅列。結果最終章まではひたすら移動なので読み飛ばしてもいいくらいだった。「樹人」とかたまに見かける輝きはあるが。頻出のカーボンナノチューブ推しはへこたれた(笑)。2016/09/03

宇宙猫

31
★★★ 前半は椎名SFって感じで楽しかったけど、後半はアーサー・C・クラークっぽくて期待とは違ったので退屈だった。2017/02/27

ASnowyHeron

25
自分がSF小説のトリコだったころに読んでいたらよかったのだろうと思われる。2016/11/25

けいちゃっぷ

11
シーナのSFでは何が魅力かと考えると、得体の知れない動植物やそれらの造語もそうだが、「ゾーン」に迷い込んでしまったかのような先が見えない展開の妙があった気がする(全部とは言わないが)。 これも北政府ものの終戦後らしいが、なんか視界良好でワクワク感がないなと思っているうちに宇宙に飛び出してしまい、今度は説明調になってとてもじゃないが楽しめない。 以前にもつぶやいたかもしれないが、こういうものを書くには物語の圧に負けないパワーが必要なんだろうな。 251ページ 2018/05/11

りょうけん

9
※※まあ読まんでも特段の損失は無い本だと思います(;_;) ここ数年あまり良い印象を残せないシーナ兄いのSF長編作品。 登場人物や情景の説明にだけ凝ってしまうと悪いパターンを辿ってしまうのだけれど、今作品はストーリーが立っていてやや面白い。 やはり小説作品には物語性が無いと読みづらいのです、ということが判りました。 (シンカンソウ)むむむ、またもやシーナ兄ぃ流ヘンテコSF作品発表なのです。 これら最近のSF作品の系譜にはエベナやら砲艦銀鼠、はたまた ひとつ目女 と 銀天公社の月 とか、まあどれも2016/08/20

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