角川文庫<br> 眠りの庭

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角川文庫
眠りの庭

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041043615
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『男ともだち』の注目作家が描く、 “同じ罪”を背負った女と男の物語。女子校の臨時教員・萩原は美術準備室で見つけた少女の絵に惹かれる。それは彼の恩師の娘・小波がモデルだった。やがて萩原は、小波と父親の秘密を知ってしまう……。(「アカイツタ」)
大手家電メーカーに勤める耀は、年上の澪と同棲していた。その言動に不安を抱いた耀が彼女を尾行すると、そこには意外な人物がいた……。(「イヌガン」)
過去を背負った女と、囚われる男たち。2つの物語が繋がるとき隠された真実が浮かび上がる。


千早 茜[チハヤ アカネ]
1979年北海道生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。09年に同作で泉鏡花文学賞を、13年『あとかた』で島清恋愛文学賞を受賞。他の著書に『からまる』『森の家』『桜の首飾り』『眠りの庭』『男ともだち』などがある。

内容説明

女子校の臨時教員・萩原は美術準備室で見つけた少女の絵に惹かれる。それは彼の恩師の娘・小波がモデルだった。やがて萩原は、小波と父親の秘密を知ってしまう…。(「アカイツタ」)大手家電メーカーに勤める耀は、年上の澪と同棲していた。その言動に不安を抱いた耀が彼女を尾行すると、そこには意外な人物がいた…。(「イヌガン」)過去を背負った女と、囚われる男たち。2つの物語が繋がるとき、隠された真実が浮かび上がる。

著者等紹介

千早茜[チハヤアカネ]
1979年、北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をアフリカ・ザンビアで過ごす。2008年、『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で第37回泉鏡花文学賞も受賞。13年、『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

451
連続した2つの中編を重ねて長編化したもの。この人も作品に随分ムラのあるタイプの作家である。今回は私からすれば、残念ながら作為が目立ち過ぎて通俗化を招いた典型例に見える。主人公の小波の背後にサロメを想起させたいようだが、ファンム・ファタルたるサロメからは限りなく遠い。また、他の登場人物たちにしても後半の「イヌガン」の語り手の「僕」(単に目撃者に過ぎない)はともかく、真壁教授にしても萩原にしても無理があり過ぎる。乱歩ばりのミステリーを構想したのかもしれないが、結果的にはアナクロニズムを招き寄せただけである。2021/05/10

ミカママ

339
あああぁ、タイトルはそういうことだったのか。読み終わってもまだわからなくて、、、みなさんのレビューを拝見して初めてストンと。そんなミステリアスな内容を期待してなかったんだもの。最初から最後まで、小波のファタールな魅力に翻弄された作品。作中の湿った空気感がビシバシ伝わるような。2018/05/14

さてさて

210
二つの短編が『蔦』のように絡み合う連作短編の形式をとるこの作品。”過去を背負った女と、囚われる男たち。2つの物語が繋がるとき隠された真実が浮かび上がる”と内容紹介に謳われたこの作品。そこには〈序章〉の主が語る独白調の語りの先に展開するまさかの闇の物語が隠されていました。千早さんの圧巻の筆の描写力でぐいぐい読ませるこの作品。さまざまな可能性を予感させる不穏な結末を読み終えた読者を待つ「眠りの庭」という書名に隠されたまさかの物語。『人の心は無理に暴いてはいけないのよ』という言葉の説得力を強く感じた絶品でした。2022/05/02

mariya926

119
なかなかオドオドした感じで、合わないと思いつつ最後まで読みました。赤の血と穴の記憶を持つ男女が出会って惹かれ始めますが···正直、最初から主人公の男性が苦手で、だから合わないと感じたのかもしれませんが。気になる作家さんですが、あまりホラー系は好きではありません。人はわかり合えない。全てを知ることはできない。それでいい。毎日、そこから始めればいい。日々、相手の鼓動に耳を澄まして、繋いだ手を握りなおすのだ。たとえどんな真実が突きつけられても、それを踏まえて歩き続けるしかない。この事が書きたかったのかな?2024/01/02

まこみん

100
《ファム・ファタール(運命の女)》男を狂わせ破滅へと導く悪女。ギュスターヴ・モローの描いたサロメ像は宙に浮かんだヨハネの首を神々しくも真っ直ぐに指差す。運命に縛られ自我が欠落した女。「アカイツタ」名門女子高の美術臨時教師の萩原は、自らの過去と卒業生の小波の父親である母校の教授の闇に立ち向かって行くが…。「イヌガン」会社員の耀は、同棲する澪の嘘迄も理解しようと同じ後ろめたさを持とうとする。この2つの物語がひとつになって蔦の様に絡まる。ラストも時によって違う印象になりそう。癖になりそうな千早さん。2019/07/13

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