出版社内容情報
ダンスやドレスよりも、本や数字が大好きな女の子 、フロレンス・ナイチンゲールは、周りから「変わった子」と言われていた。あるとき、看護の大切さに気づいた少女は反対されながらも看護師になるという夢を実現し、新しい発想で看護革命を起おこした! 偉人が子ども時代をどのように過ごし、どうやって偉業を果たしたかを丁寧に描く伝記まんがの決定版!
■『ナイチンゲール』監修 金井一薫先生のポイント紹介
ナイチンゲールは、クリミアの天使として、また看護という職業を創った女性として知られています。しかしナイチンゲールには知られざる人生がありました。「白衣の天使というのは、汚水を捨て、患者の体を洗い、人々の苦悩を背負い、人が嫌う仕事を引き受けながら、しかもめったに感謝されない人たちです。」とナイチンゲールは語りました。彼女は強い意志と確かな実行力で、人々の健康を守るために闘い続け、90年の長い生涯を終えました。
■目次
第1章 命をいとおしむ子ども
第2章 人の役に立てる喜び
第3章 わたしの生きる道
第4章 運命のクリミア戦争
第5章 看護大改革
第6章 一人の看護師として
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
27
CLAMPさんを思わせるかっわいいナイチンゲールさん。これぞNobles Obligeだなあ。看護の実務をこなしつつ素晴らしいアイデアを精力的に実現し世界の目を開いていった強く、決して譲らない鉄の女。きっとチャーミングな頑固者だったんでしょうねえ…。2021/01/25
*ふうか*
8
Webにて読了。ナースコール、ナースステーション、ベットの配置、食事をエレベーターなどで運ぶ、清潔を保つなど、今も実践していることはナイチンゲールがいたからこそ、出来たこと。もし居なかったら今もこんなに多くの人が助かってないんでしょうね。2020/07/04
活字の旅遊人
6
強い人だ。津田梅子も会いに行ったとは。勉強してておこられる子ども、やるねえ。2020/10/04
瀬谷
5
「わたしたちが『知っている』と言えるのは、わたしたちが『できる』ことだけです」という言葉が印象に残った。衛生学はもちろんの事、統計や設計なども行い、現代でも使われている設備を考案しているのがすごい。2020/07/11
えすてい
5
今まで数多のナイチンゲール伝記が刊行されてきたが、既に昔からイメージは知り尽くされている人物であるためか、「特段これといった奇抜さや真新しさ」はない。概ね既存のナイチンゲール伝記を踏襲している。角川版で残念なのは、1837年2月の初めての「神のお告げ」のエピソードがないこと。このお告げがナイチンゲールの原動力となっていたことは数多の既刊でも触れられていたが、本書ではあくまで自らの意志のみに依拠している。でも自らの意志の強さと優しさと学問・教養の深さを兼ね備えているところは同じ。数学と統計の強さも強調。2017/10/26