華を殺す

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華を殺す

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041032152
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

花に囲まれた家の花が、突如すべて消えたことが、芸術家夫婦蒸発の意外な真相へつながる表題作ほか、激動の明治、昭和を舞台にした「華」にまつわる女たちの情念に絡む謎を集めた、雅で妖しい本格“情念”ミステリ。

内容説明

小説家の後妻となった美しき娘。障子窓から花片を散らし、何かを訴える遊女。戦地から戻った片腕の男を迎えるやくざの女。一人娘を残して失踪した芸術家夫婦―女たちには秘密があり、すべての出来事には恐ろしい策略があった…!?狂おしき女の情念が巻き起こす4つの事件。―苦悩は、悲劇によって救われる。

著者等紹介

三沢陽一[ミサワヨウイチ]
1980年、長野県生まれ。東北大学ミステリー研究会出身。2013年、第三回アガサ・クリスティー賞を受賞した『致死量未満の殺人』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

九月猫

45
三沢さん3冊目(いつの間にか書かれていたラノベ?は未読)。一作目のような独特な漢字使いが、明治~の時代と退廃的な雰囲気や情念を感じるお話に合っていて、今までで一番いいと思う。ただ、舞台を外から眺めるような作り物めいた感も。4話の短編に共通するのは、華、女、情念。水気と暗さ。愛情の持って行き場を終わらせてしまう1・2話目より、意志を持ちながらも流されるように漂っていきそうな3・4話目が好き。2015/09/13

そうたそ

39
★★☆☆☆ 「連城三紀彦氏に捧ぐ」と冒頭にあり、いきなりハードルブチ上げであるのだが、思ったより悪くなかった。ただ佳作というに値するかといえばそういうわけでもなく、やはり模倣の域を出ていないし、連城三紀彦の後継者との呼び声高い米澤穂信には及ばないな、というのが正直なところ。何が決定的に違うのかといえば、この作品に関してはやはり模倣の域を出ていないということ。大仰にも思える文章を見る限り、自分のものにできていないなあ、と。ただこういう古風なミステリは好みなので、著者には挫けず頑張ってほしい。2016/08/11

ゆう

23
図書館本。華にまつわる4つの短編集。華に本心を隠す女性たち。あとからジワリジワリとやられる。連城三紀彦氏に捧ぐ、ということだから、多分オマージュしてるんだろうなと思ったけれど、残念ながら連城さん作品は知ってるけど読んだことがないのでなるほど…となれなかったのですが。2015/10/01

みーこ

20
三沢さん初読みでジャケ借りです。華にまつわる4つの短編集。3、4つ目の話が好みでした。連城三紀彦氏に捧ぐとの事ですが、未読なので連城さんの作品を読んでみたくなりました。2015/11/04

あっちゃん

20
連城三紀彦氏に捧ぐ!という事で、そういう雰囲気の作品!悪くは無いけど、私的には今までのような、もう少し砕けた感じの本格を意識してハズした的なのが好き(笑)2015/10/05

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