角川文庫<br> エンプティスター

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角川文庫
エンプティスター

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041024768
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

恋人の七海と別れ、山崎隆二は途方に暮れていた。成人雑誌の編集部も辞め、校正者として無為に過ごす毎日。そんななか、七海の友人で行方不明になっていた風俗嬢の可奈を見たという噂を聞き、山崎は鴬谷へ向かう。彼女には会えなかったが、やがて「助けに来て」とすがりつく電話がかかってきた。山崎は囚われの身となっている可奈を救うため、海を渡った…。透明感あふれる文体で感情の揺れを繊細に綴った、至高の恋愛小説。

著者等紹介

大崎善生[オオサキヨシオ]
1957年札幌市生まれ。2000年、デビュー・ノンフィクション『聖の青春』で新潮学芸賞を、翌年には第2作『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。また、02年には初の小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びす男

52
伏線がたくさん残ってる。続きあるのかな。ずいぶん評判が悪いが、個人的にはまぁまぁ楽しめた。人は死にすぎだけど。2016/10/08

ワニニ

46
無力感でいっぱいの元編集者の男?主人公もストーリーも懐かしいような…と思ったら、前二作既読の三部作だった。しかし、彼は相変わらず。そんな男が素敵と思った前作までと、今作の違いは何なんだろう?退廃的な雰囲気の中、やたらとサスペンスやアクションや死が盛り込まれる(しかも投げ遣りな放り方)。いつまでも足踏みしているような男が、唐突に頭を突っ込んで都合よく進めても、違和感が残る。男の夢的な青臭さと繊細で美しい文、大崎作品の空気観は好きなのだが、どうも丁寧さに欠ける今作。空虚な救いがたい現実からの再生と言えるのか?2015/04/02

ウィズ

15
パイロットフィッシュもアジアンタムブルーも大好きな作品だけに今回は激しく失望しました。前2作品が好きな人は絶対に読まないでください。2015/02/09

Aiichiro Nakajima

7
舞台は、韓国。このシリーズは沼😂2021/12/08

Satoshi

5
◎ パイロットフィッシュからのシリーズ。冷たく澄んだ川のような文章にとても安らぎを感じる。感情をあまり出さない主人公の内面を行動や回想で表している。恋愛ものかと思ったらサスペンスのよう。シリーズ最初から出てくるカナを助けにいく。人がたくさん死ぬ。社会の底に落ちてしまい、それでも生き抜く人たち。主人公は最後は救われたのだろうか。2018/12/29

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