内容説明
崎義一、通称・ギイ。29歳にして人生に必要なすべてを掌握。ただし―たったひとつを除いて。大人になった“彼ら”の、さらに“その先”の物語!!
著者等紹介
ごとうしのぶ[ゴトウシノブ]
静岡県に生まれる。ピアノ教師を経て小説家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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れみ
71
タクミくんシリーズ、あれから約10年ちょっと後のお話。ごとうしのぶさんの文章はもともと独特なところはあるんだけど、今回はいつもよりも特に読みづらかったかな^^;とはいえ、また一緒にいるギイと託生のお話が読めたのは良かった。いつか、祠堂時代のおなじみのメンバーが登場するお話が読める日が来たら嬉しい。2015/04/24
扉のこちら側
37
初読。2015年103冊め。あっさり再会しているのと、ご隠居さん設定にびっくり。赤池くんが出てこなくて残念だけど、二人が幸せそうでなにより。島岡さんにもいい人を…。2015/01/30
hiromi
33
あの突然の別れからの二人。そして、2人になる物語。気になる別れで納得できなかったがこれを読んでやっと終わったなと思いました。幸せな2人を見ることができてよかった。2014/12/25
ダージリン
32
とにかく、続きがあって良かったです。大人になった(29歳)ふたりですが根本的なところは変わってなくて、何より幸せそうなのでほっとしました。何があったかはエピソードがちりばめられているかたちで、もっと詳しく~とは思いますが、ふたりが諦めなかったから、幸せな今があるんですね。特にタクミくんは強くなったんじゃないでしょうか、人をひきつける力も(笑)。2015/01/31
ふかborn
29
☆タクミくんシリーズのその後。登場人物達が大人になったせいか、前シリーズの頼りない文章も若干硬質化していて読みやすい。だけど、ギイの言葉使いが29歳の割に子供じみて嫌だ。託生は音大で勤め、奏者は諦めたのか続けているのかぼかされている。ギイは高校を中退した後、超絶飛び回って活躍した後、突然仕事を辞めて戻ってくる。贈られたバイオリンの謎を解くミステリにしたいのか、ギイを主役の探偵ものにしたいのか薄くて分からん。徐々に空白の十年間が語られるのは良かった。むしろ本作を基準にシリーズを読む方が私的には面白い。2015/09/16