集英社新書ノンフィクション<br> 女ノマド、一人砂漠に生きる

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集英社新書ノンフィクション
女ノマド、一人砂漠に生きる

  • 常見 藤代【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087206722
  • NDC分類 389.42
  • Cコード C0239

出版社内容情報

いま明かされるイスラムの女たちの生と性
結婚するまで顔をほとんど見ないというイスラムの「恋愛」事情や一夫多妻のリアルな内実など、急速に変容するイスラム社会にあっても、力強く生きる遊牧民と一族の女たちを鮮やかに描いたノンフィクション。

内容説明

夫や子どもたちと離れ、たったひとりでラクダを連れてエジプトの砂漠で暮らす女遊牧民サイーダ。著者は、彼女と遊牧生活をともにするなかで、これまで自身で思い描いていた、素朴で自由な“ノマド”像とのギャップに困惑しながらも、彼女のたくましい生命力に惹かれていく。結婚するまでお互いの顔をほとんど見ないという「恋愛」事情や一夫多妻のリアルな内実など、急速に変容するイスラム社会にあっても、日本とはまったく異なる価値観で力強く生きる一族の女たちを鮮やかに描いた渾身のノンフィクション。

目次

第1部 女ひとりの砂漠(もうばあさんだから男はいらない;男がいないと、どうなるか;祈りがもたらす心の安らぎ ほか)
第2部 うつりかわり(収入の安定とひきかえに失ったもの;記憶の彼方の砂漠;砂漠の民vs町の民 ほか)
第3部 男と女(白いハンカチと赤い口紅;結婚は人生の楽しみの半分;妻はふたり ほか)
エピローグ これから

著者等紹介

常見藤代[ツネミフジヨ]
1967年生まれ。ノンフィクション写真作家。上智大学卒業。2003年から、エジプトの砂漠で一人で暮らすベドウィン女性サイーダと生活をともにする。2006年、新宿コニカミノルタギャラリーにてサイーダの写真展を行い、その後も各地で写真展、講演会を開催。2012年、第一九回旅の文化研究奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

31
近代化の波。遊牧民も例外ではない。家族とも離れ、1人砂漠で暮らすサイーダの心境。自由。都市生活からの自由のみならず、遊牧民の縛りからの自由も求めている気がしてならない。現代への失望もあるのかな・・・。対照的なライヤ。”新”世代(?)の女性観ではなく、心を表現するようになったことが差異。一方、世代を超えた敬神の姿勢。著者の率直さが人柄を表す反面、更なるテーマの絞込みと深堀りを期待・・・。2013/07/15

テツ

27
一人砂漠に暮らす遊牧民のおばさんサイーダの生活。七頭のラクダと共に生きていく世界とはどんなものなのか。歩き、食べ、ラクダの世話をし、そして祈る日々。自分が幸福なのか不幸なのかって他者との関係性の上にしか成り立たない価値基準によって判断されると思うのでなかなか主観だけでは判断出来ないだろうけれど、サイーダさんは自分の人生をどう評価するのか直接聞いてみたいなと思った。ただ単に「生きている」というだけのことなのにそのスタイルは地球の上に存在する人間の数だけ存在しているんだよな。2017/05/19

baboocon

26
日本では最近ノマドという言葉がブームになっているが、本書は本家本元のノマド(遊牧民)を何年にも渡って取材し続けたノンフィクション。前半ではサイーダという女性ノマドに焦点を当て、エジプトの砂漠を1人生きる彼女の生活ぶりを、後半ではサイーダの親族を中心に、イスラムの女性と結婚観を浮き彫りにする。文明の利器に頼らず生きるノマドに憧憬を抱く一方で過酷な環境で暮らす厳しさや男性優位、一夫多妻制の陰で涙を呑む女性の悲哀を赤裸々に綴っている。消えゆく遊牧民の生活を惜しむのは便利な生活に慣れた日本人の勝手なのだろうか。2013/02/02

ふろんた

21
砂漠で一人生きる遊牧民の暮らしに密着。遊牧民でも物資に恵まれ生活が豊かになり、定住するものも増えている。ただ、そこにあるのは競争のある資本主義社会。豊かな暮らしとは何かを考えさせられる。が、旅行記のような内容でもあるので、議論するというよりは雑談の1つとして。2015/03/27

はる

13
図書館本。月刊たくさんのふしぎ「砂漠のサイーダさん」はわたしにとってのオールタイムベスト100に入る本なのだけれど、これはその周辺のいろいろに詳しい一冊。驚愕したのはサイーダさんの年齢。(日本ではこの年齢をバアサンというのは危険だろ!)砂漠、エジプト、定住と遊牧、女と男、目次の見出しを読むだけでも面白い。曰く「女は宝石」「結婚はスイカ」神様も星空も近しい暮らしが少しうらやましい。2018/01/21

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