出版社内容情報
いま明かされるイスラムの女たちの生と性
結婚するまで顔をほとんど見ないというイスラムの「恋愛」事情や一夫多妻のリアルな内実など、急速に変容するイスラム社会にあっても、力強く生きる遊牧民と一族の女たちを鮮やかに描いたノンフィクション。
内容説明
夫や子どもたちと離れ、たったひとりでラクダを連れてエジプトの砂漠で暮らす女遊牧民サイーダ。著者は、彼女と遊牧生活をともにするなかで、これまで自身で思い描いていた、素朴で自由な“ノマド”像とのギャップに困惑しながらも、彼女のたくましい生命力に惹かれていく。結婚するまでお互いの顔をほとんど見ないという「恋愛」事情や一夫多妻のリアルな内実など、急速に変容するイスラム社会にあっても、日本とはまったく異なる価値観で力強く生きる一族の女たちを鮮やかに描いた渾身のノンフィクション。
目次
第1部 女ひとりの砂漠(もうばあさんだから男はいらない;男がいないと、どうなるか;祈りがもたらす心の安らぎ ほか)
第2部 うつりかわり(収入の安定とひきかえに失ったもの;記憶の彼方の砂漠;砂漠の民vs町の民 ほか)
第3部 男と女(白いハンカチと赤い口紅;結婚は人生の楽しみの半分;妻はふたり ほか)
エピローグ これから
著者等紹介
常見藤代[ツネミフジヨ]
1967年生まれ。ノンフィクション写真作家。上智大学卒業。2003年から、エジプトの砂漠で一人で暮らすベドウィン女性サイーダと生活をともにする。2006年、新宿コニカミノルタギャラリーにてサイーダの写真展を行い、その後も各地で写真展、講演会を開催。2012年、第一九回旅の文化研究奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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