出版社内容情報
大義のために戦い続けた新選組屈指の剣客。
新選組時代、池田屋事件等で常に戦いの中に身を置き、剣を振るい続けた斎藤一。明治維新後は警官になる等、その数奇な生涯を描いた力作。
新選組きっての剣の達人といわれ、常に戦いの中に身をおき続けた斎藤一。しかしその出自や経歴については、長い間不明とされ、新選組隊士の中でも最もミステリアスな人物の一人であった。本書は、先達の詳細な研究から、次第に明らかになってきたその生い立ちや新選組解体後の足跡をふまえ、大正まで生き抜いた男の生涯を瑞々しく描いたものである。
▼新選組時代に、油小路の変、天満屋事件で闇の部分を一手に引き受けた斎藤は、鳥羽・伏見の戦い以降、幕府方として会津まで転戦する。会津で明治の世を迎えた一は、士道にのっとって生きることを決意し、警察官となった後、西南戦争にも出陣する。
▼明治維新という大きな変革を、一はいかなる心境で迎えたのか。そして、自身の運命をどのように受けとめながら後半生を過ごしたのか。
▼幕末から明治へという時代の大転換期に、武人としての気骨を堅持し続けた「最後の剣客」の生涯を描く力作小説。文庫書き下ろし。
●第1章 池田屋事件
●第2章 油小路
●第3章 必殺! 突き技―天満屋事件
●第4章 敗走
●第5章 新生の地 会津
●第6章 春なき新天地
●第7章 昨日の敵は今日の友なれど
●第8章 侍たちへの挽歌―西南の役
●終章 永久なれ 会津魂
内容説明
新選組きっての剣の達人といわれ、常に戦いの中に身をおき続けた斎藤一。油小路の変、天満屋事件で影の主役となり、鳥羽、伏見の戦い以降は幕府方として会津まで転戦する。会津で明治の世を迎えた斎藤は、やがて警視庁警部補となり、西南戦争にも出陣する―幕末から明治へという時代の大転換期に、武人としての気骨を堅持し続けた「最後の剣客」の生涯を描く力作小説。
著者等紹介
菊池道人[キクチミチト]
1961年、愛知県生まれ。早稲田大学卒業。大学在学中に「歴史文学ロマンの会」に入会、それを機に文筆業を志す。10年間の塾講師を経て、現在は著述業に専念
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