内容説明
時は平安。眠ったままだった晴明がついに目覚め、十二神将達も一安心。しかし喜んだのも束の間、都の木枯れは止まらず、いまや国全体に広がっていた。一方、昌浩は榊衆最後の末裔柊子の命を救ってほしいと夫の文重から懇願される。生きものを喰い尽くす黒蟲から逃れてきた柊子だが、彼女は智鋪の祭司によって、理を捻じ曲げて黄泉還った命だった。彼女を救うべきか、悩む昌浩だが?新たに謎が深まる、道敷編・第2弾!
著者等紹介
結城光流[ユウキミツル]
2000年9月『篁破幻草子 あだし野に眠るもの』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
44
大切な物、大切な人沢山ある。何といっても一番は家族。父母、祖父母、兄に義理の姉、甥っ子姪っ子。伯父さんも。沢山いるけれど皆それぞれに大切なひと。それから人ではない、だけど同胞であり仲間であるもの達も勿論大切。それからもう、名前を呼べない人。瞼に思い描いても、触れる事も声を聞く事も叶わない、花の名前の美しい人。だけど。本気で怒ってくれた。競いたい相手だった。真っ直ぐな努力に憧れた。信じてくれた。認めてくれた。一人無茶をする時も、傍に居てくれると思えば力強かった。親友なんて呼べない位に、大切な人なんだ。貴方は2014/11/29
はる
17
半年…くらい前かもっと前かに読んでたんですがようやく、留めの底にが手に入ったので再読しました。そうそうこういう話だったな〜と感慨深くなりました。最近清明の格好良さが増しに増してときめきすぎて大変です。やっと周りが昌浩の凄さに気づいたことで本を片手にドヤ顔してました。大好きです2015/09/16
ミホ
14
少年陰陽師44冊目。道敷編第2弾。新シリーズ2作目にして前作で分からなかったものが段々紐解けていった感じ。相変わらず黒いの怖いわ。漸く会えてよかったね少年という喜びと結末で知るまた新たな不穏さへの悲しみと、いつの時もいつの日もやはり『件(くだん)の予言は、はずれない。』が付き纏う。最初はオチ要員としても活躍していたが最近はオチ要員として使われなくなって(笑)きっと成長したことや本来の性格が出てきたこともあり変わった彼がまさかのここで関わることがあろうとは。結城先生恐るべし、いくらでも展開があるのね。2020/05/17
燈真
13
やっぱり終わってなかった!! むしろきっかけでしかなかったか!! 敏次のフラグがいよいよ本格的になり心配でたまりません。今までの出来事が返ってくるような、そんな雰囲気。あれ、あやめ……あやめ!? ちょ、聞いたことがあると思って読み返してギョッとしました。まずいですよ昌浩。危機です。周りが搦め捕られていく感じ、比古ともゆらの登場も素直に喜んでいられません。早くすっきりしたい!2014/10/01
nono
12
少年陰陽師「道敷編」第二弾。遂に晴明が目覚めるが、その代わりの様に敏次が!?謎は未だ解明されず、更に話は膨らむ。智鋪って随分前に出て来たあの話・・・うーん今ひとつ記憶は朧だわ(^_^;)しかし理解出来ると信じて読み進めよう^^続きへ。2017/01/10