角川oneテーマ21<br> 政治改革の熱狂と崩壊

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角川oneテーマ21
政治改革の熱狂と崩壊

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784041016480
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0295

内容説明

政治家が唱え、与える夢はいつも必ず「行き過ぎる」田中角栄の政治は今でも日本政治の底流に流れている。

目次

第1章 角福戦争の時代
第2章 熱狂の崩壊
第3章 夢の終わりと消費税
第4章 新たな熱狂の時代
第5章 改革の果てに
最終章 熱狂と政治と戦争と―結びにかえて

著者等紹介

藤井裕久[フジイヒロヒサ]
1932年東京都生まれ。東京大学卒業後、大蔵省入省。竹下登、二階堂進両氏の下で内閣官房長官秘書官を務めた後、76年同省退職。77年参議院議員通常選挙に自民党から出馬し、初当選を果たす。93年自民党を離党、新生党を結党。細川内閣、羽田内閣で大蔵大臣に就任。99年自由党幹事長兼政策調査会長、2004年民主党幹事長に就任。09年民主党鳩山内閣で財務大臣就任。11年民主党税制調査会長に就任。現在は全国各地で講演活動を続けている

菊池正史[キクチマサシ]
1968年神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院修了後、日本テレビに入社。政治部に配属。総理官邸クラブキャップ、政治部デスクを歴任。現在は報道局「深層NEWS」総合デスク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

17
大蔵省(当時)の省是は、財政健全化、適正な低金利、公平な税制(14頁)。はて? 消費税は公平ですかな? 不公平ですぞ。田中角栄は、東大卒エリートの佐藤や福田には財界からカネが集まる。しかし、角栄本人には学歴もなく這い上がって来た自分のカネは自分で作るしかない、と(74頁)。田中は庶民性をアピールし、気さくな語り口、権力欲を出した(78頁)。 列島改造では20%以上のハイパーインフレで国民生活大打撃(88頁)。 こうならないように。アベノミクスの次の世の中はTPPの弊害が懸念されるところ。 2014/09/18

Francis

8
著者藤井裕久氏は実を言えば衆議院の選挙区が同じ。藤井氏引退後に転居したので氏には投票したことはないが、後継の人がこの本を紹介していたので読んでみた。田中角栄と小沢一郎と言う戦後政治のキーマンに直に接して得た体験、そして両氏に日本国民が託した夢とそれにともなう政治への熱狂がもたらした弊害とその後始末についてなど、リアリズムに徹した記述からは教えられることがとても多かった。集団自衛権容認、アベノミクスについても自身の体験から懸念を示しており、一度で良いから藤井氏に票を入れることが出来なかったのが残念。2016/02/13

くらひで

2
元大蔵官僚で、財政健全化、その手段としての消費税の福祉目的税化を政治信念として政治活動を全うされ、大臣・党幹事長にまで上り詰めた著者。その時々の政局の裏側を暴露し、時の権力者・有力者の人間模様が垣間見えて興味深い。最近の議員の動きを見ていると、日本の将来を長期的な視点で考えて、信念を持って言動している人が少ない。政治家を目指す後進の人に、今後も指導してもらいたいものだ。もっとも私は、政界のドロドロした根回しや駆け引きに向かない人間であるから、一層権力者の人柄・言動パターンなど参考になる点も多かった。2014/11/06

BATTARIA

1
著者が参議院議員の任期途中で衆議院への鞍替えを図った選挙で、たまたまテレビ政見放送を聞いたが、全然響くものがなかったのを覚えている。(自民党大勝にもかかわらず落選) 著者が羽田内閣の大蔵大臣となりながら、わずか2ヶ月で倒閣され、武村正義に引き継ぎを行うときの態度の悪さは、見ていて気分が悪くなった。 大蔵省時代は田中角栄、衆議院議員になってからは小沢一郎に仕えてきたが、読んでみて感じたのは、国会議員など志すのではなく、官僚のままの方がよかったのではないか。 逆にいえば、議員になるのが10年遅かった。2015/08/27

田中峰和

1
大蔵省入省後、政治家秘書、国会議員と歩んだ著者の体験と政治意識を綴った名著。田中派から竹下派へ小沢一郎と行動を共にし、新党結成、合流を繰り返してきた当時の混乱した政局が分かりやすく書かれている。民主党政権樹立後、消費税の捉え方で小沢から別離、人材不足の民主党を支える道を選ぶ。駆け出しの大蔵官僚として戦後の政治家を見た視点、権力闘争の渦中にある当事者の一人となりながら、見続けた日本政治の分析である。小選挙区制を導入した豪腕で実現した二大政党時代。その民主党を離党した後、離合集散を繰り返す小沢が哀れ。2015/01/16

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