内容説明
われわれは宗教改革の伝統をいかに受け継ぎ、将来を切り拓くのか?「日本における宗教改革伝統の受容と課題」をテーマに語られた講演を中心に、天皇制の問題、日本キリスト改革派教会が女性教師長老に道を拓いた経緯、コロナ禍の考察など、現代の教会の伝道と教会形成に不可欠な講演・論文9編を収録。
目次
これからの伝道と教会形成
宗教改革の伝統―日本における受容と展開
ウェストミンスター信条を教会の信仰規準としている意味
教会の対外的ディアコニア
コロナ禍のもとで考えたこと
教会の主、また国家の主であるイエス・キリスト
キリスト者は天皇制をどうとらえるべきか
賜物が豊かに用いられる教会となるために―日本キリスト改革派教会における女性教師・長老問題
長老主義教会における寛容論の展開
著者等紹介
袴田康裕[ハカマタヤスヒロ]
1962年、浜松市に生まれる。大阪府立大学、神戸改革派神学校、スコットランドのフリー・チャーチ・カレッジなどで学ぶ。日本キリスト改革派園田教会牧師を経て、神戸改革派神学校教授(歴史神学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハンギ
0
著者は神戸の改革派神学校で奉職されている。改革派とはスコットランド長老派(プロテスタント)からの流れだそうで、イギリスにいた時は厳格で非寛容だった教派が、アメリカに渡り、少数派の立場になった事で他の宗派に寛容を求める立場になったそうだ。印象としてはリベラルに近く、ウェストミンスター信仰告白に基づく神学と教会により、自由を制限するのではなく、より自由に大胆に宣教ができるのではないかと、著者はいう。なるほど。福音派的な教えから距離をとりつつも、良いところは学ぼうという姿勢はいいなと思いました。2022/02/01