内容説明
文化祭での公演を大盛況のうちに終えた、カブキ同好会の面々。裏方を務める部長の来栖黒悟(クロ)は、歌舞伎に馴染みのない人々にも楽しんでもらえたと手応えを感じる。それには歌舞伎の英才教育を受けながらも、その道を断たれた同級生・阿久津の力も大きかった。しかし人間国宝の歌舞伎役者・三代目白銀屋が、阿久津の才能に気付き、彼に会いたいと言い出して…。白銀屋の美形御曹司・蛯原仁の苦悩も描かれる、待望の第三弾!!
著者等紹介
榎田ユウリ[エダユウリ]
東京都出身。おもにライトノベルにて活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
235
出てきた、出てきた、出てきたぞ。ほーら、出てきた、出てきたぞ。名前も国籍も民族もまだ分からないけど、上級生たちに輪をかけて濃そうな新人くんが。第4巻も要チェック!2017/06/29
じぇりい
226
3巻同時に購入していて良かった(^_^)もう本当一気読み。それぞれの生い立ちや悩みやコンプレックスを抱えながらも、それをバネにして楽しく前を見ている高校生たちに読んでる私も元気を貰えた。次巻が待ち遠しい。2014/09/23
masa@レビューお休み中
171
いいなぁ。やっぱり、『カブキブ』のこの世界好きだなぁ。ゼロからはじめるってすごい体力も根気も情熱も必要なんだよね。だから、何もないところからカブキ同好会を作って、メンバーを集めて、上演まで導くってあり得ないくらいのエネルギーが必要なはず。しかも、ひとりではできないことだから一緒にやってくれる仲間を吸引する何かも必要なんだよね。そういう意味では部長のクロは魅力的なんだろうなぁ。クロのような人がいたら観たこともやったこともない歌舞伎をやりたいって思うんだろうな。彼等が演じる『白波五人男』観てみたいなぁ。2016/05/09
ううち
156
七五調の台詞って読んでても心地いいものですね。クロと蛯原くんがある場所で偶然会うシーンがお気に入りです。新入生歓迎会の舞台ではうるっときました。今回はそれぞれの過去も少しづつ明かされ、ちょっと変わった(?)新入生も登場して、ますます続きが楽しみです。2015/04/13
Rin
152
待ちに待った第3巻!!期待が裏切られることはなく、躍動感とスピード感溢れる一冊でした。そのなかにも学生ならではの試験や上級生の引退問題などもしっかりと描かれており、季節の移り変わりも感じることができました。メンバーの生い立ちも明らかに。御曹司とも少しずつ打ち解けていけるといい。演じる側も観客も、どちらも心から楽しめる歌舞伎が観れるといい。読んでいると歌舞伎を知りたくなる。難しそう、で敬遠するのは勿体ない。彼らの形の舞台を実際に観たくなる。そして歌舞伎が心から大好きな新入生!の次巻が待ち遠しいです。2014/09/01