出版社内容情報
フィリエルとルーンは「世界の果ての壁」を見つけだすが、想像もできぬことになってしまう。そして、竜退治に苦戦するユーシスの前に、思いもよらぬ侵略軍が…!? ついに、フィリエルは女王と対峙する。
内容説明
異端の研究者の下で過ごしていたフィリエルは、砂漠を越えて進軍してくることは不可能なはずの東の帝国軍に出くわし捕らえられてしまう。竜騎士ユーシスは、ルーンの作戦を聞きいれ、母国を守るため、十倍を超える帝国の兵団と壮絶な戦いへ…。フィリエルは聖神殿に乗りこみ、女王の座を狙う大憎正と対峙する。ついに、この世界の驚愕の秘密が語られ、新女王は想像もできなかった人物に!大人気ファンタジー、クライマックス!!
著者等紹介
荻原規子[オギワラノリコ]
東京生まれ。早稲田大学卒。『空色匂玉』(福武書店)でデビュー。2006年、『風神秘抄』(徳間書店)で、第53回産経児童出版文化賞・JR賞、第46回日本児童文学者協会賞、第55回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
67
世界の秘密は驚愕のものでした。捕らえられたフィリエル、母国を守ろうと壮絶な戦いに挑むユーシスと目が離せません。物語はいきなりの展開へと進んでいくように思えました。とはいえ、新女王が君臨し、物語は一応ここでひと段落のようです。次なる新章はどのような世界が待っているのでしょう。2018/10/06
ほのぼの
40
うわ〜、これは予想しなかった展開。いや、予想なんてできなかった、と言うべき。ついに女王陛下の登場。王国の歴史が明らかになる。そうきたかっ!そんな世界構造になっていたとは。もう壮大過ぎて目がくらむ。そんなにスゴい王国なのに女王様はとってもサバサバした人で面白かった。フィリエルに対して【このままあなたを野放しにしておいたら、あまりにも危険人物になりすぎます】って。女王陛下、私も同じ意見です!(笑)第5巻、ひとまず完結編。本編はこれにて終了。あっという間の5巻だった。さぁ、次は外伝だ!2024/11/11
佐島楓
26
やはり作中の世界は、前巻でうっすらわかってきたような「つながり」を秘めているようです。そして、新女王の任命は、異例の事態に? 7月発売の6巻が楽しみ。2014/06/22
tom
24
一気に読み切ってしまったー。ナイトの言い分の章が本当に楽しい。特に私的にはアーサーの激闘が泣き所です。全編通して思うけど、この巻の章タイトルは特に好きなセンス。ラストシーンも素敵でした。楽しかった、大満足。2014/12/28
きき
21
1巻を読んだ時には想像もつかなかったような場所に辿り着いた気がする。フィリエル達が生きる世界の不思議もようやく解明されて、もう予想外の時空の超え具合に…言葉が出ません。ファンタジーという括りにしておくのが勿体ない。各所での人間関係も大きく動いて、その様子が面白かった。人間、やっぱり窮地に追い込まれると本性が出てくる。けれどこの巻ではそれが良い方向に作用して、関係性を深め、物語を大きく動かしていくところが魅力的。稚拙な言い方だけど、皆輝きが増していくのよ。総じて言うと、女って恐ろしい(自分も女だけど。)2019/10/29