出版社内容情報
長野県議会中、議員が何者かに殺害された。残された紙片には「善光寺を開帳せよ」という謎のメッセージが。捜査に乗り出した城取刑事は、かつて自分が担当した冤罪疑惑事件とのつながりを疑うが……。
内容説明
長野県庁での定例議会中、突然照明が消え、銃声が響き、議員が殺害された。誰かが逃げた形跡はなく、凶器の銃も見つからない。遺体のポケットには「善光寺の本尊を公開せよ」という謎のメッセージが残されていた。善光寺の本尊は絶対秘仏であり、千数百年の間、誰の目にも触れたことがないという。県警の城取刑事の執念の捜査である人物が容疑者として浮上するが…。緻密な伏線と巧みなトリックで心をゆさぶる社会派ミステリ!
著者等紹介
遠藤武文[エンドウタケフミ]
1966年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2009年『プリズン・トリック』で第55回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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papako
67
気になっていた作品。閉鎖された議場で議員が射殺された。死刑囚竹内の冤罪を匂わせたり、善光寺の秘仏である本尊の公開を求める短歌などが残される。見つからない凶器、巨人の弾道、配られたハンダゴテ。犯人は?そして第2の惨劇が。。。竹内の事件を捜査した城取の班が捜査にあたる。なんでそんなに本尊の公開にこだわるのか疑問だったけど、犯人の心の拠り所だったんだ。竹内だと思われたパチンコ殺人も羽田だったんですよね?研究者野本が公開が正義じゃないとちゃんと気づいてくれてよかった。本尊を担ぐシーンよかった。うん面白かった。2021/02/04
kei@名古屋
20
今更、この方が長野を舞台にいろいろ描いてるのだと知りました。しかもこれがシリーズになるだなんて。。。2014/10/04
スプリント
7
人間関係とそれぞれの立ち位置が複雑なのでじっくり読み進めることをお薦めします。怪しい登場人物が何人か登場するので推理する楽しみが味わえます。2017/02/12
シアン
7
警部補・城取圭輔シリーズ第1弾。 県議会の議場で県議が射殺される。過去の事件、善光寺の秘仏、短歌、歴史などの要素を含みながら、事件は進んでいく。なかなか読み応えのある作品。 しかし、もっと早く過去の事件の真相に気付くチャンスがあったのでは?と思った。私でもうすうす気付いたって言うのに。2015/03/27
ひろん
4
知事、県警本部長、捜査一課、それぞれの関係者と登場人物が多く、中々進まなかった。2016/10/10