角川文庫<br> 永遠

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角川文庫
永遠

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041011843
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

短大で英語講師を務める由樹は、衆議院議員の柏井惇と逢瀬を重ねていた。しかし、由樹の目前にある男が現れ、彼女の過去の記憶を揺り起こすことになる――。著者の新境地となる恋愛サスペンス長編。

内容説明

20年間、あなたを想ってきた。20年間、あなたを憎んできた。覚えていますか?わたしのことを。たとえあなたが忘れても、わたしだけは、忘れない―。非常勤講師として短大に勤める由樹は、衆議院議員の柏井惇と逢瀬を重ねていた。しかし思いがけない出来事によってふたりの運命は翻弄される。あの日、あの部屋で、いったい何があったのか。これは愛か、復讐か。揺れ動き葛藤しながらも力強く生きる女の姿を描き切った衝撃作。

著者等紹介

小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年、岡山県生まれ。同志社大学卒業。93年「おとぎ話」で第12回「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。2005年『欲しいのは、あなただけ』で第12回島清恋愛文学賞を受賞。09年、原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』でボローニャ国際児童図書賞を受賞。米ニューヨーク州ウッドストック在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかこ

56
新年早々不倫もの。年末の引越しで本の段ボールをあけたらこの本が一番上にあったから。小手鞠るい先生の書く女性が好きでファンなんだけれど、この本の主人公の女性にはあまり共感ができず。20年という長い時間一人の人を思い続ける、過去を封印したいができない葛藤する気持ちと心地良さに乗っかって上手く不倫をこなす日々。永遠という時間の長さと永遠と思える出来事。これを読むと、私はやっぱり流されるより荒波に揉まれていく方が好きだな(笑)。永遠という時間の長さ、最後の3分の1は急展開でサスペンスに。石田衣良先生の解説が良き。2025/01/13

じいじ

49
 初読み作家。何ともモヤモヤする読了感だ。大人の不倫をテーマにした話だが、後半からはミステリーな展開を思わせる。主人公由樹は、離婚して自活するキャリアの39歳の女。その恋人は、妻子ある将来を期待される42歳の政治家・柏井惇。由樹は初めて交わした男との過去を心の奥底に秘めながら、惇との逢瀬を重ねる。男の名誉を守るために、時には偽りの笑顔を他人に見せる健気さも・・。政治家の不倫の恋や女遊びは、今も昔も取り立てて珍しいことではないが、政治家の必然性がいまひとつピンとしない。別作品を読んで、この著者を判断したい。2015/06/16

きりこ

44
小手鞠るいさん、アンソロジー「恋のかたち、愛のいろ」の短編に続き2作品目。簡潔な文章でとても読みやすかったです。情景が浮かんでくるような丹念に描かれた日常のひとこま。そういう場面は良かったけれど  「永遠」の意味する所がよくわかりませんでした。20年間も憎しみと愛すること、相反する想いを人は抱えて生きることができるのだろうか。真山が歩んで来た人生の哀しさに言葉もない。真実が見えて来た時、由樹がどう決断するのか、サスペンスのような展開はドキドキしました。 2014/03/23

らむり

32
切ないなぁ。。2014/03/26

June

24
この小説の内容を簡潔にまとめてしまったら、それは嫌悪感を覚えるつまらないものになる。でもここには、39歳の女性の、関わった男性に対して抱いた複雑な思いが、とても静かにせせらぎが流れるように語られている。この女性は真摯に仕事に向き合い、一時の感情で行動を起こすような愚かなひとではない。一方、甘言に、期待に、抱擁に、女はなんと愚かになれるのだろう。最後の一行「心と体のなかで、長いあいだ壊れたままだった方位磁石が、進むべき道をはっきりと示していた。」終わり方は清々しい。力作だと思う。石田衣良さんの解説がいい。2016/10/25

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