出版社内容情報
多摩川土手に立つ長屋で、老人の死体が発見される。無縁死かと思われた被害者だったが、一千万円以上の預金を残していた。生前残していた写真を手がかりに、十津川警部が事件の真実に迫る。長編ミステリ。
内容説明
多摩川土手近くに立つ長屋で、老人の扼殺死体が発見された。殺された老人は、自ら世間との接触を断ち、ホームレスのような生活をしていたにもかかわらず、1000万円以上の預金を残していた。被害者が生前、知り合いに見せた写真の記憶を手がかりに、十津川警部は彼の故郷である岩手県遠野の先にある廃村を訪れる。孤独な老人の“無縁死”かと思われた事件だが、予想外の展開を見せる。十津川警部シリーズ、長編ミステリー。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞受賞。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリーで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あなご
28
孤独死をテーマにした長編ミステリーでした。孤独死や無縁社会は現代社会が抱える大きな問題だと改めて思いました。今回はあまりトラベルミステリーの要素はありませんでした。主な舞台は東京と岩手です。2014/02/04
クリンクリン
5
相変わらずの西村作品、十津川警部の突拍子のない推理に、物事を深く突っ込まない展開の早さ(^_^ゞ現代社会が抱えている問題がテーマだが、掘り下げられていないし浅い。あっさり感が持ち味と言われてしまえばそれまでなんだが……。美由紀の妹の事件はいったいどこへいってしまったのさ( ̄∇ ̄*)2014/03/04
タカシ
4
現代の問題となっていることを取り上げた作品。内容が重い内容だけあって物語もページ数の割りにはじっくりと物語が進むので、ページ以上に厚みを感じました。2013/10/26
CEJZ_
1
1P18行。これは数年前、角川の「本の旅人」に連載されていたと思う。で、当時連載を少し読んでいて、いつかまとめて読んでみたいと思っていた。十津川モノも、無縁社会なんて世相を取り入れるんだなあと思っていた。表紙のコラージュもイイ。しかしまあ西村京太郎の作品は読みやすいなあ。スラスラ読める、そこがクセになる。どれもパターンというか、展開は似たり寄ったりなんだが。ふだん旅行はしないので、全国各地で活躍する十津川モノを選んで読み、ほんの少しご当地気分に浸る感じでいる。2014/12/29
aaboo
0
犯人の犯行が杜撰すぎる。2024/06/29
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