出版社内容情報
笹目 浩之[ササメ ヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
「天井棧敷」で演劇にはまった僕は、寺山修司追悼公演のポスター貼りを頼まれたのが縁で演劇界から声がかかり、様々な経験をした。しかしいちばん好きだったのはポスター貼り。僕はポスター貼りを生業にすると決意。寺山さんに導かれて人生が大きく変わっていった―。奇抜な発想と行動力で寺山演劇はもちろん、業界を支える存在となった著者が綴る、ポスター、演劇、そして寺山修司を愛する人々の姿。
目次
はじめに 考えはじめたら起業なんてできない
第1章 「ポスター貼り」誕生
第2章 ポスターハリス・カンパニーを作る
第3章 ポスターハリス騒動記
第4章 ポスターのある街
第5章 ポスターの意味
第6章 ぼくが好きなポスターたち
あとがき ぼくはポスターを貼り続ける
文庫版あとがき ぼくは、さらにポスターを貼り続ける
著者等紹介
笹目浩之[ササメヒロユキ]
1963年、茨城県生まれ。82年「天井棧敷」の芝居を観て演劇のとりこになる。83年、寺山修司追悼公演第2弾の美輪明宏主演『青森県のせむし男』のポスターを貼ってきてほしいと九條今日子に頼まれ、飲食店の人々の温かい対応に感激。演劇界の雑用を引き受けていく中で、ポスター貼りを会社組織で行っていくことを決意。87年(株)ポスターハリス・カンパニーを設立。94年現代演劇ポスター収集・保存・公開プロジェクトを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ますりん
3
とある渋谷の居酒屋で、たまたま居合わせた著者と一言二言だったけど言葉を交わさせていただく。帰られたあとでいろいろ話を聞くに、間接的に実は自分の人生にもちょっとだけ関わっていたことを知る。 加えてたまたま千葉市立美術館の展覧会で著者のポスターハリスカンパニーから提供されたポスターが展示されていることを知って観に行く。さらに、読了後に某商業ディベロッパーの皆さんと飲んだ時にこの本の話をしたとき、さらに当時のいろいろな話を聞くことができた。こういうことがあるとき、人生って面白いかもな、と少しだけ思う。2018/12/16
Asaya
0
面白かった。演劇に携わっている者なら名前くらい聞いたことのあるポスターハリスカンパニー。まさしく社名イコール業務だが、その設立経緯や実態は知らなかった。誰もやらないことをやり続けるという、ビジネス本の側面もありながら、ポスターを通じての60年代から現在までの演劇史でもある。ホントに面白かった。こういう生き方もありだなあ…2013/05/07
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