感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆花火大会が迫っています!!
49
細かくかいてあるが、小さい字が苦手な方はオススメ出来ない( ̄~ ̄;)2018/06/06
LUNE MER
24
なかなか綺麗な十三夜の月を見れたので、「十三夜」をピックアップして再読。モラハラ夫に耐えかねて十三夜に忍んで実家に逃げ帰ってくるという導入部分がなんとも現代的、というより昔からある古くて新しい問題ってことか。両親に諌められて結局バレないうちに嫁ぎ先に戻る算段となるわけだが、そこで捕まえた車夫(現代感覚だとタクシーの運転手あたり?)が、かつて相思相愛だった相手という展開。文章や舞台が時代がかっているだけで、ストーリー展開は現代のドラマとそう変わりない樋口一葉のセンスにうっとり。2022/10/08
RASCAL
21
自宅近くに著者の住居や終焉の地の碑があり、いやいやこれは地元の縁で読まねばなーと思いながら、とっつきにくそうでこの年まで読まずに来てしまった。文語体で句読点の少ない文章に手こずったが、見た目と裏腹に、「たけくらべ」などの内容は当時としてはかなり新しいものだったのだろうなと感じた。2021/06/23
マカロニ マカロン
14
個人の感想です:A。本日は一葉忌で台東区の一葉記念館でイベントがあり、酉の市で熊手でを求める人々で大行列の鷲神社前を通って出かけた。朗読家熊澤南水さんによる『にごりえ』の朗読は本を見ずにそらで劇的な朗読をし、素晴らしかった。私は本を見ながら朗読を訊くという贅沢な時間だった。文語体ならではの読みにくさも、耳で聞くとどこか講談を聞いているような語り口で、お力の放埒ぶり、お初の怒り狂う様子、源七の自堕落ぶりが劇的に再現されていた。130年近く経つ作品だが、凝縮された劇的進行は今なお心を打つ2023/11/23
マカロニ マカロン
13
個の感想です:A。一葉忌に当たり再々読。この本には『おおつごもり』、『たけくらべ』、『にごりえ』、『十三夜』、『わかれ道』という「奇跡の14ヶ月」に書かれた名作群が収録されている。これらは今から約130年前の1895年頃に書かれているが、今に通じるジェンダー問題に焦点を当てた「現代小説」であり、文語体の文章で読みにくさはあるかも知れないが、声に出して読むとのその流麗な文体はくせになり、味わいが増す。1895年は甲武鉄道が八王子まで開通した年で、『十三夜』の車夫の録之助もいずれ失職は免れない時代だろう2024/11/23